パリ日記 

パリ日記 

DSC07900.jpg前回の鉄パイプの危機の続きを話すね、

  オイラにユーロの持ち合わせがないとわかると、
力尽くでオイラのパスポートをクビから剥ぎ取りにかかったんだ。 
痛いのなんのって、しかもオイラが逃げられないようにするためか、鉄パイプでオイラの左足をローキックのようにビシッビシッ・・と。   

DSC07990.jpgれでは、いずれにせよ五体満足に帰国はできない。
 
 「日本円なら、たくさんもっている・・」
と言う英語が思わず出ていた。 

すると、彼は追い剥ぎ行為をいったん止めて、「どこにある?」とDSC08315.jpg興味を示したんだ。

ココに活路が見えたよ。
  
 隠しポケットから壱万円札を出して彼に見せる。 
「初めて見るぞ、コレがYENなのか、どれくらいの価値があるんだ!!??」
オイラは思わず、「ミリオン(百万)」と・・・

すると、「本当なんだろうな、ウソだったらオレを止められないぞ」とかフランス語で捲し立ててくるんだよ。  DSC08317 (1).jpg

 ここで 
「じゃあ一緒に銀行にいこうと、」再びフランス語で言えたオイラは、自分でも上出来だった
と思うョ。

 むろんそんな公の場には兵士、警官がたむろしているのだかDSC08235.jpgら、彼がウイ(YES) と言えるはずもないんだ。   

 するとそれで信用したのか、急に彼の語調がやわらかくなったんだ。 

そして 「もっとないのか?」と要求してきた。
(あー欲深いヤツだ) 
 隠しポケットには五万円入れて置いたのでさらに、壱万円出して、DSC08140.jpg「これで全てだ」と両手を挙げてみせる。  

 奇跡的にコレで交渉成立したんだ。 
パスポート略奪も寸前で食い止められた。
なによりも身体のダメージが予想よりはマシだった。  

それでも前歯がズキズキしていDSC07791.jpgるので、薬局に寄ってかえったよ。 
内緒にしていたけれど、実はオイラは、歯科にだけは詳しいんだ
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こんなときに役に立つなんて・・・。 
  血だらけだけれど、どうにか脱臼で済んだみたいだ。 
これなら治せる得意の外科分野だもん。
 
口の中を切ってしまったけれど、まあよしとしよーー!すぐ治るさ!   
痛い勉強代だDSC07635.jpgと自分を納得させる。
  
こうなると、タクシーも全く信用できない。  そんなわけでメトロ(地下鉄)の短期フリーパス券を買いにいったよ。
   移動は徒歩かメトロ・・急に警戒態勢ね!  
みんなもヨーロッパに行く機会があったら、気をつけてね。
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地下鉄を利用するようになって一番驚いたのは、車内に日本語で、
「スリに気をつけましょう。
バックはしっかり、ホールドしてください。
見知らぬ人に付いていかないように・・」
とアナウンスされていること・・・
   
多分、日本人観光客の被害DSC08792.jpg者があまりにも多いので日本政府が手を打ってくれているんだと思うョ。
 
日本人はオイラも含めてだけれど、
「安全、セキュリティはただ」ッテ思っているけれど、
欧米ですらそうではないのが現実だ。
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これはオイラが借りていたアパート、
古いけれど内装が
南仏イメージというので借りたんだ。 

それでも部屋に着くまでに4つ鍵がいるんだから、この国の実体がわかるよ。
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着いたその日は、鍵を大家さんからもらって、一通りの説明を受けたんだけれど、もうさむくてさ、 よくフランス語わからなかったよ。 

そこで暖房を最高ダイヤルまであげて、滞在中1回も切らなかった。
 DSC07890.jpg1回切ると暖まるまでにコンクリートだから6時間くらいかかるんだもん、 
電気代どーこーより命の問題になってくるよ。 

なんせ 通常零下だからさぁ。 
 毎日どっちゃり 学校から課題が出てさ、
もう、ひっちゃかめっちゃか・・・

DSC07969.jpg 

「パリ日記 」へのコメント

暴漢からいかに 脱出したかが知りたくてウズウズしていました。
 なるほど、しかし語学ができないと、話になりません。
  語学は身を守るといったところですか。

住んでいたアパルトマンですか、素敵です。
 私は、内装より、茶色の外装が好きです。
 古い建物・・

なにあともあれ、無事でよかった。
オイブロ、終了なんて事態は、困っちゃいます。

エアーフランスの日本航路 私クラスでもわかる映画は何がやっていましたか。 3月にパリに行くのですが、エアーフランスか、JALで迷ってます。 JALは高い! しかし、荷物紛失もいやです。
やってる映画で決めようと、思ったりして。

SY牧場のゆーこです。危機一髪だったんですね、
しかし、オイラは強運、 異国のフランスで、こうことが運ぶ人ってあんまりいないです。

やっぱり、パリって素敵!
   歴史的な雰囲気が、写真から伝わってきました。
写真だけでも楽しいです。

SYのさゆりです。住居、センスが違う。さすがはパリです。
 街並みも、全然違うし・・
 機転がきいて良かったです、素敵の裏に、闇もあるのですね。

一連の出来事、他山の石ではない。自分を守ることを常に意識して、物事を選択しなくてはいけないと、痛切に感じた。

おはようございます。
 パリ日記、今後の展開もとても楽しみです。
 いつも、ありがとうございます。

心配していました。 今度行かれるときは SPを連れて行ってください。

毎年毎年、前年と同じではないところに、注目している。
自分もそうありたいのです。

『フランス 短期留学記』に明日は 如何なる事が書かれるのか
ワクワクしている 読者です
安全をただで手に入れている 国民には想定外の事 そして 勉学に全力を尽くす 真冬の国へ出かけた 中年男性の意気込みが 毎回お届けられることを 期待している身勝手な読者
昔慶応の学生で 後日作家になった『遠藤周作』と重なる留学先での 事件
今無事だから 安心している オイラ 何故 ゴールドジムで鍛えた肉体を 奥ゆかしくも発揮しなかった 心境はなぜなのか?
外国籍航空会社の無責任な行動 遅れて着いた手荷物が開閉不可能になっても何の詫びもない 国 でも何故か人々はあこがれる
わからない! でも 日本は 同類の国になってほしくない 老人の 嘆き!!

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2017年1月10日

         

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