哲学を追いかける!

哲学を追いかける!

yjimage-1.jpeg高校時代から、オイラが絶対的な信頼をよせている哲学者がいるんだ、
それがフランスのジャン=ポール・サルトルだ。   

オイラの高校は山手学院といって、進学校でも、スポーツ強豪校でもない、単なる全寮制の学校だったんだけれど、
なんせ、下手な小説書いて、投稿してたりしてたでしょー、ちょっと背伸びしてみたかったんだろうね。   
 
大学受験とかに関係なさそうな知識ほど重要に見えてDSC01600.JPGて、なんかサルトル片手にいい気になっていたよ。
しょーもないねー!

当時一番読み込んだのが、今も買い直して持っている、
「実存主義とはなにか」なんだけれど、コレを読んだだけで、
弁論大会で上級生に負けなかった。 

 サルトルの主著 「存在と無」は難しいし長いので、いまだに、良くわかんないや・・・・今も、部屋の壁に祀られていて、エDSC01592.JPGネルギーを、
もらってはいるんだけれどね(^^)/   

日本人に特に人気があったサルトルだけあって、日本人の感性に馴染みやすいみたいね。
 
よくさ−、「人間が生まれて来たからには、何か意味があって生まれてくる」なんて、
みんなが喜ぶようなことを、唄の詩になっていたりするじゃない。
 自DSC01596.jpg己啓発系の本にもよくそう書いてあるよね。

でもサルトルは、この真逆なんだ。  
人間は生まれただけでは無意味で、
《その意味づけは後から自分自身でして行くしかない》

っていうのね。    

意味づけができない人間は存在していないと同じってこと。

例えば、ハサミがあるでしょう、 見た目はハサミでも、 
ソの本質である「切ることができる」ことができなきゃ無意味だってことで、もはやハyjimage-2.jpegサミにあらず、ってことだよ。
 
それでも、モノなら存在する理由があるでしょう、
ハサミなら、「モノを切る」というのが存在する理由ね。

けれどね、人間は自分の存在理由を、自由に創って行く事ができる。 

反面、存在理由を作れなきゃ、死体に等しい。 

 何になろうが何をやろうが、その人の自由なんだ。

でもさーそうなるとそこに、不安と責任が伴って、コレが時に大きな重荷になったりするのね。

だからサルトルは、【自由は相当つらいぞー、不安だし行動の全てが、自分の責任になるぞー】DSC01599.JPGって言っているのよん。  

これをサルトルは「人間は自由の刑に処せられている」と表現している。

人間の生まれた来た意味とは(自分の本質とは)あらかじめ決まっているもんんじゃあなくて、具体的な生き方が、自分の本質を(生まれた来た意味を)作りあげていくということ。

これをサルトルは 「実存(人間の具体的な生き方)は本質(生まれて来た意味)に先立つ」と表現している。
 sarutoru.jpg
この一瞬一瞬の生き方が、自分の本質・存在意義を作りあげていくという、
「全ては おまえ次第だ!」
「好きにやってみるがいい、
しかしすべての責任はおまえにあるからな!」と
いう思想は、今もオイラの中核にある。  

   It’s up to you !   これこそ、サルトル!  

yjimage-3.jpeg
ハサミの本質はね、「切ることができる」でしょう。
この条件が無ければハサミの存在理由(レゼンデートル)は無いもんね。

モノは先に本質があって、その後で存在するのよー、

でもね、人間は気がついたら実在しちゃっているじゃあない。
だから後から自分自身で本質をつくらなくちゃあなんねーってことだよ。

       It’s up to you !  ぜーんぶ アンタ次第だ!  

「哲学を追いかける!」へのコメント

哲学って、難しさが先に来て、触れる機会もなかったけれど、
こうやって、解説してくれると、かなり面白いかもです。
 サルトルと言う人は、聞いたことがありました。

It’s up to you !  ぜーんぶ アンタ次第だ!
って、サルトルだったのか。これだけではないのでしょうが、サルトルに興味を持つキッカケにはなった。 哲学って役にたちそうだな。

ジャン=ポール・サルトルとは、幅広い。20年以上前に、それこそ主著、≪存在と無≫に挑戦したことがあります。50ページほどで挫折しました。哲学を知ると人生が深くなります。

SY牧場のゆーこです。ちょっと早くランチタイム、更新されていてヨカッタ。
哲学わかりません。でも、オイラの翻訳したテツガクなら、なんとかついていけます。賢くなれました。

お昼休みになりました。人間は生まれただけでは無意味で、
ーその意味づけは後から自分自身でして行くしかないー
厳しいです。でもそうなんだとも思います。わたし次第ですから。

サルトルなら、負けないです。哲学科卒で、卒論もサルトルです。
オイラと同じくフランスへパリ大学へ留学に行きたい27歳です。

天候が不順です。 哲学と言うと自然科学と共通点が多くて、わたしなりには興味あります。アリストテレスの漫画の解説書なら買って読みました。 ためになりました。

ディベイトと文章、この両方を武器にできていることが、オイラを、今のオイラにしているのだと思った。頑張ってください。
付いていきます。
「オイラを追いかける!」です。

【自由は相当つらいぞー、不安だし行動の全てが、自分の責任になるぞー】
本当につらいんですけれど。命令してもらった方が、らくちんだよー

存在理由を作れなきゃ、死体に等しい。 
 アタマ殴られたようなことば。でっも、これくらいの気持ちを抱えていかないと、世の中を渡っていけないことも確かで、平和ボケしている日本人に必要な思想なのかもしれません・

今度は哲学・・・どうやったって、追いつけず。
 ようやく 美術書買い込んできたというのに、歩みを、スローにしてください。

人間は生まれただけでは無意味で、
《その意味づけは後から自分自身でして行くしかない》
の部分、私も以前からそう思っていた。
「生まれてきたからには、みな等しく意味がある」というのは、希望的観測、幻想以外の何ものでもない。
  生まれてきて、「それから」が人生、意味付けは自分でしかできない。
 実にスカッとするブログ内容。 
初めて読んだけれど、引き続き読む価値を見出せた。
世の中、くだらないブログ、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムが99%
 価値あるブログに出会う確率は、きわめて少ない。  

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2016年4月7日

         

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