貧乏くじを引いた
W大学の研究生(文学部美術専攻)もこの秋で終えるため、今はまさに論文に追われている。
その一貫で、各グループでの研究テーマの割り振りがあって、その資料探索でくじ引きをやったんだよ。
オイラが、興味あるのは 「絵画」であって、彫刻とかあんまり興味ないんだよね。
ましてや日本の仏像とか全く興味はないんだ。
まあ阿修羅くらいだった見に行かないでもないけれど・・・
とにかくパンチパーマオジサンみたいな仏像だけは勘弁だ(T_T)
そんなことをウダウダ言いながら、例によって年下の仲間たち
相手に 手作りくじを引いたんだ。
ガ、ガーーン ・・・オーノー!
負の引き寄席の法則か・・・・まさにその仏像担当になってしまった。
しまったなーこういうクジを引くときは無心になるっていう鉄則を記憶痕跡から検索できなかった。
ガクン・・・ というわけで、上野の東京国立博物館へ、聞き込みに行ってきたよ。
もーせっかくの祝日だったのにーー!!
つい先日も、「ヒカリ展」で上野に行ったばかりなので、新鮮味ないよなー
仰々しい建物の中に展示されていたけれど、まったくおもしろくなかった。 まあ、グループワークだからしゃーないか!
展示されている仏像の数もあまり多くなくて、良いとこ無しだ。
それでも、ノルマだけなんとかこなして、出てきたよ。
ん、おや、 ここにきておもしろい者を発見。
このボートだよ。
このボートは、岩手県高田高校のもので、震災で流されたもの。
2年かかって太平洋を漂流してアメリカのカルフォルニア州クレセントシティの海岸に打ち上げられたんだってさ。
漂流直後の状況をみると、もうなんだかわからない状態だ。
それで、アメリカサイドで奇麗にクリーンアップしてくれて 高田高校にケネディ駐日大使を間に挟んで戻してくれたんだってさ。
それが「かもめ」号だよ。 随分長旅したもんだね。
怖かっただろうね、「かもめ」号・・・・・ 恐怖ってやつは危険なものだ。突然、ドゥと吹き出てきたり、ヌウと行く手を阻んだり、まわりでもワーと揺らめいたりする。
そんな時は、目をギュっとつむって、・・・そして心から信じるしかない。
「オイラは ”無” である。 誰もオイラに気づく者は居ない」って。
そうしたら、どんな嵐だって、スイッと抜け出せちゃうもんね。
それにしても、このボート、イキイキしてるね。
人間の目は失敗して初めて開くものだという。
「カモメ」号が、どんな困難を乗り越えてきたのか想像を絶する。
生きることで老いる人はいない。
人生に興味を失うことでのみ老いるんだ。
大学院の教授は、まあ、みなそれなりの年齢なんだけれど、みなキラキラ目なんだね。
不思議なことにどこの大学でも同じ言い回しをするんだよ。
これは、慶應でも早稲田でも東大でも東工大でも
一橋でも、みーな共通していて、寸分の狂いもなく同じ言葉。
それは「わたしが、興味があるのは・・」
「僕が興味があるのは・・・」という言葉なんだ。
大学院は学部と違って、自分の好きな研究に打ち込めるから、こうなっちゃうんだろうけれど、
みんな少年少女だよ。
夏休みににカブトムシを捕まえにいくのと同じだもの。
東工大の准教授が代替エネルギーの話をしているときに、印象深いことを言ってたよ。
「わたしが1日12時間研究して、今日も頑張ったなって思っても、どっかの誰かは、13時間研究している。科学とは、そんなもんです」
(^^;)
「貧乏くじを引いた」へのコメント
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カテゴリー:院長ブログ 投稿日:2015年2月12日
今年の秋が締めくくりの年なんだ。
昨年はK大経済学部。経済学部の学士号を持った 歯科医て少ないんじゃない?
今年の秋には W大の学部ではなくて研究生として文学部美術専攻の締めくくりの年 此れって何なんだ!
グループワークをこなす為パンチパーマの研究が回ってくるとは仏教にまでうるさくなると 彫刻としての仏像で信仰の対象物の解析ではないだろう。
大学院の教授の言い回しの共通点中々面白い そしてそれを語るときは 皆少年少女のキラキラした目に成る そうなんだよな。
好きなこと 興味のあるものと接する時のウキウキした気持ちが 研究者の体からほとばしって来るもの オーラを感じるね。
研究者は 自分も今日は頑張ったぞと思いながら どこかの誰かはもっと頑張っている この気持ちが 前進する時のエネルギーになっているのだろう。
オイラ達の師匠(オイラブロッグの筆者)は何処に向かっているのだろう。
ほんとに 歯科医なの? 一般に開業している歯科医とは違う 異色だ! 変人だ! 単線ではなく複の何乗もの線路を北北西に向かって かなりのスピードで走っている 何となく方向だけは 同じように感じるのだが?
毎日の診察だって翌日のクライアントさんの状況を頭に入れ 座る診察の場所前日に決めてあるし。
師匠の頭の中を チョックラ 御免といって 覗いてみたい。