ベルとゾウとキルケゴール
ベル(メスもうすぐ3才)の毎日を眺めていると、ほとんど、置物の木のゾウと同じだよ。
遠くからみても、近くから見てもほとんど差がないね!
毎日きままなもんだ・・・ オイラは 「自然体」というものをベルから教えられている。
なんせ本能赴くマンマに行動しているベルだけど、矜持は持ち合わせているらしく、ケンカした後は、いくら好物の肉をチラツカセテモ、オイラを無視するんだよな。
まあ、お犬様とケンカするオイラもオイラなんだけれど、先日、4千円もする超高級耳かきを、ネットで仕入れたんだ。 職人のなんとかさんが、限定生産でつくったとかいうやつね。
それをだよ、オイラがまだ1回も使っていないのに、ベルのやつ、ボロボロにかみ砕きやがったんだ。
もうダイナマイト級に怒りまくったよ(T_T)
そうしたら 丸二日間も無視しやがるもんな。 まあ三日目には、もとにもどったけれどね。
自分にとって、危険マークがでたら、遠のく、んだろうね。 これって当たり前と言えば当たり前だよね。
ようするに、これがベルが本来ある姿だってわけなんだ。少なくとも、 ベルには主体性があるもの。
キルケゴールという、哲学者がいるね。 実存主義の走りだと言われている人だ。
このキルケゴールの言葉を借りると
「ほとんどの人間は絶望している」
「本来、そうなるべき自分、そうなりたい自分に向かうことが生きている証であり実存する意味になる」
だから、本来の自己の姿を見失った状態の人は
「絶望の状態にある」っていうんだ。
「これは自然体に反する、地に足が着いていない状態」とも言っている。
生物は自然体でないと不安で不安でしかたなくなる。 だから、「こんなことやっていて、いいのかよ」なんて自問することになるんだ。
不自然体・・だからね、自分に自分が納得していない。
その点、ベルもゾウさんもいい感じだよ。 ゾウさんのこの悠々たる前進、惚れ惚れしちゃうもん。
(昔からゾウさん大好きなんだ。 あと好きな動物はチターね、カッコイイ)
キルケゴールも
結果は気にするなって言ってるよ。そこへ、むかっていさえすればいい、絶望が希望に変換するって!
要は 魂の持ち方だけだもんな。
これはオイラにとって、見事なアドバイスだったよ。
あの天才哲学者が
「主体的な決断をし続ければ、不安はすべて解消され、必ず絶望は乗り越えられる」と一筆書いてくれているんだもの。間違いないでしょう!
不安がない人生っていいよね、 そんなのあるわけないんだけど、不安を解消できる道はある。
ベルやゾウにできてオイラにできないってこともないだろうに・・。
主体的な決断ー結局人間は、自分で自分の人生を切り開いていくしかない。
生きることは自分になること。
オイラがオイラらしくイクことができないなら、それは死だ。
仕事にしたって 自分のやりたいことが、あらかじめ社会に職業として用意されているなんてわけないじゃん。
《まあ気軽にいこうやねんワン》
ベルはオイラにいつもそう、声を掛けてくれるよ(^^;)
「ベルとゾウとキルケゴール」へのコメント
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カテゴリー:院長ブログ 投稿日:2014年4月3日
旅行から 帰ってきたオイラ師匠のブログページを開けてみたら 『ベルとゾウとキルケゴール』というタイトルで 中々奥の深い 人生訓が 書いてあり 再読させていただきました。
「主体的な決断をし続ければ、不安はすべて解消され、必ず絶望は乗り越えられる」
こんなことが、いえる人物なんて凄い。
何か、ほっとする 人生前向きに進む 指針を 示され 生き抜く方法を教えられ 生きることの楽しさを示してくれている
昔の人には 教えられれることが 多い物だ。
出版物が 氾濫しすぎる 現代 名著を見つけるのに 苦労している。
師匠にだけ頼っていれば良い物を 心のどこかで 浮気をしてやろう 何て考えている 自分が居るのかな?