オイラ船　点検

「なんで　こんなに太っちゃたの？」
「去年より３キロ以上太っているなんて自覚が足りません」検診チーフの女医の先生にキツクヤラレタヨ。　
実はオイラはこの女医の先生にとても好感を持っている。
ビシビシと厳しいことをなんの躊躇もなく言ってくれるところがいいんだ。　医療はサービス業で、クランケをなんとか様とか、妙にヘリクダッタ態度で接してくる内科のお医者さんがいたりするけれど、あれは変だよ！
歯医者はもっとひどくて救いようが無いけれど、医者は少しキビシイくらいの先生の方がオイラには合っている。　だから割と年配の先生を信頼する傾向にある。
　『１２月、１月は酒を飲む機会が多くて、ハイ』などと言い訳するオイラに、
言い訳なんて問答無用という視線を突き刺す！　　　　うーー痛い・・・・
　
年に１回の人間ドックに行ってきたんだ。ドックとは英語のdock（船の修理）のことでdog(犬）のことではない。だから人間ドッグというのは誤りであくまでもドックね！　そうオイラ船の点検ってわけだ。

　いつもの大庭の医療センターで受診したんだけれど、お腹に当てる超音波診断とバリウム飲む画像検査だけはなんどやっても慣れないよ。　　
どうやら４０才以上は運動も有酸素運動だけでは追いつかないらしい。　オイラは、ウオーキングなら好きなんだけれど、走るのは年に２回のなんちゃってーの大会に出るくらいしかヤラナイ。
だってイヤなんだもの。
単刀直入に言うと、オイラには筋トレが必要ということだ。　　GEGEGE–これは、むりむりむり・・・・

筋トレが続いた試しがないものな・・。　しかしこのままでは、オイラ船が航海に出れずとの忠告を数値をバックに立て板に水に押しまくられた。　　
さすがにオイラも、なにかしなきゃ、とリトルオイラが囁くので、何の意味もなく５キロのダンベル２個購入、一個あたり９８０円の投資だ。
家に帰って１０回ほど左右交互に振ってみたけれど、全然やる気が湧いてこない。
おいっちにーおいっちにーマイッタネ・・。　
　筋トレオタクみたいな人ってわりと居るけれど、この場になるとなんだか羨ましい思考だ。
あれだけ女医先生に脅かされても、動きが鈍いオイラにはアリエナイ脳波だ。

しかし健康こそなにものにも代え難い宝であることは、間違いない。このことはオイラも職業柄よーく分かって居るんだけれど、筋トレねー・・・・・。
人間ドック後の特別ランチを楽しみにしているようなオイラにはアイデアが浮かばないよ。
　
ネット上に、ヒントはないものかと「楽な筋トレ」「筋トレ飽きない方法」「面白い筋トレ」etcで検索をかけてみる。　
Yahoo!知恵袋だとかなんとかで、いろいろな意見が閲覧できるものの半分以上はバッシングだった。「そのような質問をすること自体、未来は無い」とか「メタボやろうは黙って豚になれ」だの心ないものが結構あってなんだか淋しくなっちゃたよ。
この世の中には人をケナスことを生き甲斐としている層があるようだな。　　ネットにアドバイスを求めようとしたオイラがトンマだったよ。
　ジックリ吟味して２月中に方針を固めることにした。

　　　よく憧れの人のポスターを貼って意識を日々高めていくというのを聞くけど、アーノルド・シュワルツネッガーとかの写真を貼れ張ってことかな？
ダメダメ邪魔なだけだ・・。
　そもそもアインシュタイン博士の額入りポスターがオイラの書斎の一番いいところに陣取っているんだから釣り合いがとれない。　　それに。アインシュタイン博士が筋トレしていたとも思えないしな。　　シュワルツネッガーならまだホーキング博士の方がオイラをインスパイヤーだから、そもそもオイラの内面には筋肉質な人に憧れるファクターが何にも無いのかも知れない。

せめて　カフカでもトルストイでもが、筋トレを欠かさなかったみたいな伝記でもあればいいんだけれどな。
基本的に作家は恐ろしく不健康な人が多いんだよな。　

あー松本清張の丹前姿に憧れて居た十代を過ごしたオイラには、筋トレにはどうにもこうにも妥協点がないな。

　　でもガンバッテ探してみよう。　
　でないとオイラ船が、目的地に着く前に沈没してしまうもの・・トホホ・・・。　　
　

「オイラ船　点検」へのコメント

カテゴリー：院長ブログ  投稿日：2014年2月8日