燕三条の旅

燕三条の旅

P1120009.JPG遡ること、1週間11月初頭の連休にオーストラリアの友人を連れて新潟県は燕三条に行ってきたんだ。

ざっと説明すると、オーストラリアの友人の正体はアナベルちゃん(20)だ。彼女はデイビットの弟のジャックの娘なんだ。 御存じの通りデイビットはオイラの妹の旦那さんね!
 アナベルは3年前にも日本に来て、すっかり日本に興味を持っP1120013.JPGたんだね。
今回も2ヶ月ほど休暇で日本各地の知り合いを訪ね歩いているんだ。 オイラのところへは10日ほどいたよ。その前は沖縄の伊江島にいたらしい。
アナベルはもともと勉強が得意では無いのだけれど、シュタイナー学校とかいうユニークな学校行ってから変化した。
今は州立大学の医学部の1年生で将来は小児科をやりたいんだって!P1120171.JPG 
  オイラの家に来ても、別にやることもないので、アナベルに「どこか行きたいところはないか」と問うたところ、「山のあるP1120020.jpgのサムネール画像のサムネール画像神社に行きたい、神様見たい」との希望なんだ。  高野山にでもとも、思ったけれど、なんせ連休なので今さら泊まるところもない・・。
そこで思いついたのが義弟のいる燕三条なんだ。義弟のかっちゃんんとお嫁さんのユミさんは「どうぞいらしてください、でも英語話せませんけれど 大丈夫でしょうか」とこころよい返事をしてくれたんだ。 アナベルひとりを送り込んだ方が、彼女の日本語の勉強にもイイと思ったんだけれどね。   取り敢えず 黒子の通訳としてお伴することになったんだ。
  
あいにくの雨模様だったんだけれど、イイ空気だー!  初日の目的地は「弥彦神社」だ。全国的にもパワースポットとして名高い。ちょうど「菊祭り」の最中でみたことのない芸術も感じることができたよ。
 空気が違うというか、とにかく「透明感のある空気の流れ」なんだ。
P1120022.JPG 
これは、ここにある石を持ち上げると、「強い意志をもつことができる」とかいう言い伝えのあるもの。アナベルが軽々と持ち上げたので、それでは黒子のオイラもってことで、トライ・・・。 おいおい おもいじゃあねーか、腰モゲソウダヨ。 
 P1120181.JPG  次の日も雨、大夫冷えたので、まずは足湯にいく、温泉だったので、かなり疲れが癒える。
 
その後、良寛さんが20年間過ごした、山の中の家に向かう。  良寛さんはここで何を思ったのだろう。弥彦神社ほど人もいない。 風の音が聞こえる。アナベルも、「そんな偉い人が こんな小さな家ですんでたのですP1120213.JPGか!」 (実際は英語で言ってた)と本気で感心してたよ。 
 ここには大きな吊り橋があってね、これがよかった!  かっちゃんの子供のクウちゃん(4)と追いかけっこ(^^)/ 負けた負けた・・。もうぜえぜえ・・・
 クウちゃんは、勝って気分がいいらしく何度も何度もオイラと橋の上を往復して競争するんだよ、5回はやったな、全敗ね!
アナベルは笑っていたけれど、笑い事じゃあない、子供のエネルギーに付き合って居たら、生命の保障はないぜー。 

 アナベルの黒子として参加したオイラなので、鳥瞰視点で「燕三条の旅」を楽しめたよ。 なんていうんだろう、いつもP1120216.jpg「動」の中にいるオイラは今回「静」を体験した。

静と動、悲惨とユーモア、現実と非現実といった対立する両極がオイラの中で不協和音を発する。
 
画家の岡本太郎の芸術活動の信念は「相対立する両極のものを融和させるのではなく、引き裂かれたまま対置すること」だった。 
 燕三条にきて この意味が初めて分かった気がした。 
 なにかと 融和がいいように思われる世の中だけれど、両極の対置に爆発的エネルギーがある。
  
個人もそうだ、武士道のなごりで精神と肉体の一致を追い求めるために、無理がでる。
 「人間の精神と物質である肉体とが対立したまま握手P1120218.jpgする」ここに爆発的エネルギーが発生するのではないだろうか? 

  ハッキリしないけれど、 今までにない発想がオイラを支配していた。
 
  アナベルはと言うと、大満足で「ツバメサン  イイクニ」
(燕三条は良い国?)
と精一杯の日本語で別れを告げていたよ。

「燕三条の旅」へのコメント

異国の友達がいると言う事は なんとすばらしい事かということを 理解しました
彼らが我が国に感じる 自国との違う文化。 日本人自身が気づかない しかし
指摘されてみると 我々も肌に感じる感性。
透明感のある空気 都会で聞く風の音とは少し違う 心を和ませてくれる 風の音
偉い人は 大きな家に住む 此れは 現代の経済中心の世界感だろう
日本人にもこんな傾向は有るのだが 
対峙したものを 融和させる事が よい事と 思い込んでいるが 
対置のままで 握手するところに 爆発的エネルギーが 発生する 本当だと思う
オイラは 肉体と精神は 決して一致しないと信じる一人である 
人が ターミナルを 迎えたら 肉体は灰となり 精神は 後世にも残っていく 
そう信じているから。
最後に師匠が『ハッキリしないけれど、 今までにない発想がオイラを支配していた。』
と 宣言されている事は すばらしい 経験を 実感されたのだと 思います

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2013年11月9日

         

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