幻想交響曲「なゆた」第二章
「なゆた」に来てからの講義はいちだんと興味深いんだ。
宇宙の誕生やブラックホール、地球外生命体といった、本来オイラが、もっとも知りたい分野に入ったものだから・・。
星雲や星団の名前も、メシエカタログやNGC番号で話す。
メシエとは、「M13」のようにMの通しナンバーで星雲や星団を表す記号なんだ。
いままで、ヘラクレス座の球状星団と言っていたのを、「なゆた」に来てからは「M13」のみだ。
「M1」なら、おうし座のかに星雲のことだ。
この、「ふつー、オイラ達の会話はわからないねー」という実にチッポケな、くだらないプライドがとても愉快なんだ。ちょうど、麻雀覚えたての学生が、「国士無双、大三元」などと役満の名前を中国語で使いたがる面白さにと同じだ。(*^_^*)
この日は茶話会といって、お茶タイムが90分ほどもうけられていた。講習生同士の親睦タイムね! 話の中心は、イプシロンロケットや、キュリオシティ火星探査機で、JAXA、NASAがここではナポレオン・ボナパルト級の人気だ。
まーみんな、オタク揃いでよく知ってるよ。
そこでオイラも、伝家の宝刀を、抜いたさ。「あのーオイラ、NASA長官にこのあいだ 会いましたけど・・」 ここで一同シーーン・・
あれ、言い過ぎちゃったかなと、オイラは「会ったと言っても、講演に出席したってことだけなんだけど・・」とちょいとトーンダウン。 それでもその反響は凄まじかった。
なんせ NASA信望者にとって元宇宙飛行士のボールデンNASA元長官は「神」的存在だ。
被告人席に座っているかのように、質問の集中砲火! NASAの響きがここほど 崇拝視されるところはないよ。 いやー素敵過ぎる空間だ!
さてこの講座は、実は出席していれば、自動的に弟子にしてくれるというものではないんだ。なんせ選抜試験があったわけではなく、く単なる抽選で選ばれた集団だからね。
チャンスは偶然に与えられたものであっても、弟子になるには実力が伴わなければならない。
というわけで毎回講座終了後にテストレポートを一週間以内に提出しなくてはならない。 もともと講座に応募してくる層が、オタク集団なので、このテストレポートは授業についてこれる知識があれば、そう難しくはないんだなー。
しかし実際弟子になっている人数は毎年5本の指が埋まらない人数だという。 なにが壁になっているのかというと、実技試験なんだ。
1−星空を見て試験官の言う星や星座、星団星雲を指し示す
2-赤道儀望遠鏡を自由自在に操る
3−天文ギャラリーを前に天体望遠鏡で星空案内を実行し、宇宙物理学、神話などの総合的能力のアピールをする
この3つをクリアしなくてはならない。
試験は自分で自信がついたときに自己申告して試験をしてもらうんだ。司法試験みたいに受験回数制限があるので、そうやすやすは受けれないというわけ。
「何年以内に受けなくてはならないという規定もないので、みんな ジックリ準備して受けてください。拙速にならないように・・・」と注意を喚起される。
それでも、実力があり半年でクリアした猛者もいるらしい。
1年から2年がスタンダードな目標とのこと。
まあ、底が深いからね、この分野は・・。
講座も未だ続くし、 オイラにとって、
宇宙小僧の部分は 完全に趣味の域なので、
そう急ぐことはないだろう・・!
でも、人生のバッターボックスに立ったら見送り三振だけはできない
「幻想交響曲「なゆた」第二章」へのコメント
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カテゴリー:院長ブログ 投稿日:2013年11月3日
佳境に入った様子 ヒシヒシと オイラの感性に響く
師匠の受講されているような 方法の講義が
高校で行われたら
各界に才能を伸ばしていった生徒達が
今頃宇宙の星のように出ただろうし
彼らは、キラキラ輝いて居ただろう
教師が 生徒をひきつける 魅力的な 話が出来ないんだもの
知識をいくらでも吸収出来る時期に 本当に内容のある話が聞けたら・・・・
他人の所為にしてはいけないのは 十分理解できるが あまりにも
人間味のある指導者の少ないことか・・・・
趣味の世界でも 飛び込んだ以上は 自分が満足するところまで 頑張ってください
歯科医師だって クライアントにとっては
謎めいた会話が一杯あるが
専門家は 日常語として 使っていることから考えれば 何の不思議も無い 話だろう。(M1とか—-)
『なゆた』のやり方が 当たり前の実力確認の 方法かもしれない。
4番目の試験項目に 極最近見つかった 星座についての 設問が あるやもしれない?
食い逃げは 無しが 『なゆた』ルールでしょうね?
何か、最近にない まともな 講義の状況を教えていただき
秋空のように 心がすっきり しました。
有難う御座います。 益々 次回のブログが・・・・