東加古川
東加古川というところが、今回の天文台宇宙講座の会場だった。姫路から30分くらいのところ。
全く土地勘のないオイラにはチンプンカンプンな場所で、駅からはタクシーに頼るしかない。
この講座のお陰で、すっかり姫路の周辺通になっちゃうよ。
5分もしないうちに会場に着く。 なかなか 立派な建物だ。公園の中にあるような感じでだ。開始時間まで20分ほど余裕があったので、園内をブラブラしてみる。
感じるねー 秋を!
それにしても「なんで、オイラは今、ここにいるんだろう?」なんて つい、可笑しくなってしまう。 抽選に当たってこの講座に取り込まれなければ、未来永劫に来るはずもなかった場所なんだ。
地名の「加古川」だって、いまも「加茂川」と変換ミスしてしまったぐらい馴染みのない場所だも。ちなみに、加古川という大きな川が市内を横切っているんだよ。
次回からやっと、本丸の西はりま天文台へあがっていく。
今回は別会場としてはラストだ。 ただし学芸員の天文スタッフは西はりま天文台からやってくる。 まわりくどいけど、何が言いたいかというとね、この可愛いクルマなんだよ。 スーツを纏った学芸員達が大勢でこのクルマから降りてくる光景は、絶景というか、とってもコミカルなんだ。
あれを見たら、天文に興味のない人でも、「ちょっと あの人達の話を聞いてみたいな・・」って思っちゃうよ。
実はこのリアトランクに赤道儀式望遠鏡を4台ほど積んでいたんだ。夕方になって知ったのだけれど・・・。
講義はシュメール人が星座をはじめに創ったというところから、太陽暦、太陰暦、月の満ち欠けと各民族の受け止め方みたいな文化的要素の強い、いままでとはひと味違う内容のものだった。
例によって、はりま天文台独自の 「かみ砕きの説明」なので、本では絶対に理解しえないこともよくわかったんだ。(*^_^*)
この日は 雨模様、星を掴まえられない。自然相手の泣きどころだ。
天文台でも、せっかく観望会を企画しても、その日の天候に恵まれないこともしばしばあるというんだ。
そんなとき、星座からギリシャ神話の話をしたりする。
「ゼウス王は、とんでもない酷いヤツだったとか、アンドロメダ姫をを救ったのはどの星座でしょう」とかね。
自然科学系と文科系の両方の知恵が結集して天文学になるっていうことらしい。
ギリシャ神話から興味を持って宇宙飛行士を目指すような人がわりといるらしんだ。 これはオイラには意外だったけど・・。
この日は、悪天候だったので、希望者のみ、赤道儀式の望遠鏡の練習会が行われた。
そうあのクルマにからポコポコ出てきたよ。 4台ね。
その辺で売っている安価な望遠鏡は全て経緯台式なので、これを扱える人は、自分で持っている人しかいないんだ。
当然、練習希望したオイラは、雨の露でジーンズがぐちょぐちょになってしまった。
組み立てから、照準合わせ、分解収納、ステップごとに、大切な注意事項があって、それをイチイチ覚えるのが、イチイチ面白いというか、快感なんだ(*^_^*)
ひとつの望遠鏡を3人一組でいじるわけなんだけど、あーだこーだイイながら、少年少女の会話なんだ。
ここは 「若い人から・・」と いつものように 年齢不詳に思われているオイラは、「へーい」といいながら先陣を切ってボーエンキョーと格闘したよ。
「 星も出てないのに何に照準を合わせるんだよ」 と思っていた、オイラの気持ちを見透かしたように、同じ班の名前も知らない女子から
「大切なものは目には見えない、心の目で見ないと・・」と。
『それ、星の
王子様の一節じゃないの』
「あら、知ってらした」
『湘南地区をなめちゃーあきまへん』 と、不慣れな関西弁で・・・。
「 あーあ、明日だったら オリオン座流星群だったのにーー」
・・・・播州の夜はしゃんなりとふけてゆく・・。
「東加古川」へのコメント
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カテゴリー:院長ブログ 投稿日:2013年10月21日
今回の西はりま天文台主催の会場は ブログから察するに 姫路から明石の方に戻った東加古川の『加古川総合文化センター』と推測。
天文学は、師匠が書かれているように ギリシャ神話が理解できないと 星座を捕らえる事が出来ないかもしれない。
古代から人類は、夜空に輝く星に現代の我々以上に
ロマンチックな夢を託していた事は容易に理解できる。
自然科学と文科系が結集して生まれたのにまちがいないとおもう。
でも、現代社会では自然科学の力が勝り 文学的空想の世界が薄れていくのが
オイラにとっては、少しさびしい。世の中理屈だけではギスギスした風潮になる
ロマンを馬鹿にしないで大切にしたいよ。
雨の日の備えもしてくれる 西はりま天文台の学芸員の心配りには感服。
望遠鏡の組み立て 照準合わせ 分解収納までの手順の訓練は『宇宙少年』にとって
何とも言えない快感だろうな?
処で 経緯台式を軽く見ないでください
ハワイにある我が国の国立天文台ハワイ観測所の『すばる望遠鏡』の架台は
経緯台式です。(ハワイ島のマウナ・ケア山頂標高4,205m)
パソコンやGPS等を利用し制御や補正技術の進歩が可能にしたそうです。
雨の中『何に照準を合わせれば』と悩んでいた師匠に
同じ班の女子から星の王子様の一節を言われた言葉が最高だね。
『大切なものは目には見えない、心の目で見ないと・・』
次回の西はりま天文台での 師匠の 報告が楽しみです。