師匠のことば
片岡愛之助という今や超のつく売れっ子歌舞伎役者がいる。
TVドラマの「半沢直樹」の黒崎役で、ブレイクした人物だ。
なんせオイラ歌舞伎なるものを一度も観たことが無いので、ここで歌舞伎がどうのこうのと、語るつもりはまったくない。
10月のはじめにたまたま、この人のドキュメンタリーがやっていて、その師匠である片岡秀太郎という人が、この愛之助に言葉をおくるシーンがオイラを止めたんだ。
思わず、近くにあった紙にボールペンで走り書きをした。
清書してPCに取り込もうと思ったけれど、どうせなら みんなにもシェアしようって思ってね!今からアップするよ。
片岡秀太郎(72)、 歌舞伎の世界とは無縁だった愛之助を9歳の時から引き取って育てた。
そのため、師匠であり養父ということだ。
・テレビに出たり、歌舞伎以外の他の分野の演技をやるのは結構なことだ。 おまえの勉強になるはずだ。
・ただし本質は歌舞伎役者であることを忘れてはならない。
・おまえは休みがないことを自慢するように嬉しそうに語るが、それは違うだろう。
・歌舞伎というものは、充電する時間が大切なんだ。
仕事のない無意味に思える時間で よく考え、気持ちを整える。
・セリフも稽古の中で、稽古場の空気の中で覚えていくもので、「初日にさえ間に合えばいい」なんてことでは芸にならない。
・上方の芸には「情」が求められる。 余裕のない生活からは生み出されない。
・今、おまえはバブルの中にいる。 バブルは必ず弾ける。バブルは弾ければ何も残らない。
・歌舞伎役者として、キッチリと、弾けることのない「歌舞伎の形」を今、作らないでどうする。
この師匠のことばを聞いた片岡愛之助は、かなりこたえていた。
オイラもこたえた。
オイラはスポーツを やるのはセンスゼロだけれど、観るのは好きなんだ。
野球に照準を合わせてみよう。
あれほど騒がれた松坂大輔ですら、今ではもうほとんど話題にもあがらない。メジャーで勝てなければ、マスコミも興味がなくなるものだ。
ハンカチ王子こと斎藤佑樹にいたっては、2軍でも通用せず、いまではボロゾウキン王子などと言われている。 ひどい言われかただ。
オイラはこの「祭り落とし」とも言うべき傾向がとても嫌なんだ。 しかも同期のマー君があの好調さなので、比べてはボロクソ言われてるわけだ。 マー君だって いつ手の平を返されるかわからないよ。
オイラは 覚えているぞ!
マー君が里田まいと結婚したとき、マー君は勝てなかった。
そのとき、インタビュアーは、マー君に「結婚してから勝てませんね?」と
さも、里田まいのせいであるかのように、言い放ったんだ。
マー君は 熱いからね
「 嫁は関係無い、すべて自分の実力不足」とピシャリ!
そのとき、「世間は結果を出せないものには、鬼畜のようにくる」と思ったそうだ。
「勝ち続けてやる、みてろ!」
さげまんと言われていた彼女はいまでは「里田さま」といわれている・・・
片岡秀太郎のことばには、すべての職種に通じる、芯の強さがある。
地に足をつけて、当たり前のことを、当たり前にやる、毎日やる。
人生は いいときもあれば わるいときもある。
栄枯盛衰と言うことばが昔からあるもの、
しかし捲土重来ということばも昔からある。
地に足をつけて、当たり前のことを、当たり前にやる、毎日やる。
「師匠のことば」へのコメント
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カテゴリー:院長ブログ 投稿日:2013年10月18日
なんとも良い内容の今回のブログ。
親が子供に 必ず言って聞かせないといけないことだろう。
基本を毎日繰り返し、繰り返し稽古された人の口からしか出てこない言葉かもしれない。
1 無意味に思える 暇な時間の 意味と大切さ
2 普段の生活の中で所作、知恵をつけていくのであって テストの当日に間に合うような覚え方は肉にならない
3 良い人間関係は、心の余裕のない生活からは生まれない。
4 何時自分の人生の方向を身につけるのか?
いつか はじける 浮かれた世界に酔っていては 出来ない。
人生は いいときもあれば 良くないときもある。
栄枯盛衰と言う言葉が昔からある、
しかし 例え辛い時が来ても 捲土重来という言葉も昔からある。
この言葉を、しっかり身につけておこう。必ず役に立つ 転んでも自分の足で立ち上がり
前進する事が大切なのではないか?
地に足をつけて、当たり前のことを、当たり前にやる、毎日あることが
真っ当な人生なのだろう。
この道には、簡単な世界標準なんかはない、自分で見つけよう!!