姫路城に寄ってみた
天文台コースの関係で、姫路と妙な縁がができた。
姫路と言えば姫路城。
ホテルの配膳係のおばちゃんに聞いても、「姫路といってもねー、城しかないよ。その城も,現在修理中だし、なんにもないねー」となぜか、自虐的に郷土を語るんだね。
しかし、それがかえって好感度で、「それでは、いっちょ、覗いてくるか」という気になったんだ。
姫路城と言えば、言わずと知れた『世界遺産』だ。世界遺産マイスターのオイラとしては、50年に1回の改修工事を、見ておくのは使命でもある、うんうん。 宇宙から、ちょいと離れて、日本の歴史の長いトンネルをさかのぼってみるよう。
「姫路城大天守保存修理事業」は5年もかかるんだよ。 あと1年半は修理中になる。 姫路に行く人は、よくアタマに入れておいてねー。
本来は左上の写真の状態なのだけれども、現在は こんな感じで城が、大きなボックスですっぽり覆われているんだ。中に入って、修理中の状態が確認・見学できる。 係の人は、「50年に1回の修理です、もう見れませんよ」と老夫婦に説明しているんだよ。ソりゃーまあソンなんだろうけど・・。 (T_T)
世界遺産になると、《日本国宝のお城》という立場から、《人類の宝もの》というように立場が変わる。それなので、修復にもユネスコの審査が入る。 もし財政的にキツケレバ、世界中から基金が集まり助けてくれるんだ。 一見、そいつはいいね と思うだろうけど、そうなると、自分の会社が銀行管理になるように、日本は全く発言権を失うので、自立国家としては、やはり自力で姫路城を守り、次世代へ継承していかなくては惨めなんだよ。
富士山が世界遺産に登録されて、喜んで居るでしょう。オイラも嬉しいよ。
それで 環境維持のために入山料千円という案が、賛否両論。 「自然のモノになんでお金払う必要があるんだ」という実に、本能そのままの意見は無視していい。 世界遺産には、文化遺産と自然遺産があるけれど、富士山は文化遺産の方だからね。
文化遺産の代表はフランスのベルサイユ宮殿、自然遺産の代表はアメリカのイエローストーン国立公園なんだ。 富士山の山の自然的価値は、どうだろうかというと、「あのクラスの山なら世界中にゴロゴロしている」と言うことで、ユネスコに随分前に、ハネラレテいるんだ。
日本一高い山も世界から見れば、中くらいだもの。
「美しい山」というのは民族の感覚によってチガウから選定要素にならないんだ。 首長族の美人女性が、おいらにはロクロクビにしか見えないのと同じようなものね。
富士山もシッカリ守らないと、ユネスコ管理って事になっちゃうぜ! こんな屈辱は、あってはならないでしょう。 この夏も、オイラのところのキャストが2名、富士山に登山したよ。渋滞なんだってね、頂上までの山道・・。 なんだか 変だな〜。
姫路城は改修工事中ということで、ガラガラだったよ。
お陰で、快適に見学できて、GOOD!
職人が瓦ひとつひとつ丁寧に、組み込んでいく姿は、気持ち良く爽やかな風のながれをもって来てくれる。
スペイン語を話しながら、写真を撮りまくっている欧州のカップルらしき人がいたので、チャーース(^^)/と、思い、わざと近づき、「ブエノス・タルデス」(こんにちは) と手をあげながらのジェスチャー付きであいさつをしたら 「ブオンジュルノー」とイタリア語でかえされた。
スペイン語とイタリア語は似ているといけど、本当だ。 すっかりスペイン人かと思ってら,イタリア人のカップルだった。その後も、イタリア語で話しかけられて、降参。 英語に切り替える。英語は便利だけれども、お互い母国語でないので空中で話しているようなんだ。
それでも、「素晴らしいキャッスルだ、サムライを感じる」などとベタボメしてくれたんだ。
嬉しいモンだよね、こういうときって。
その後、オイラも そこまで褒められる程かと思い、
2時間ほど探検。 帰りがけに土産物屋を覗いたら、
なんと屋号が 《高田の馬場》・・。
なんで・や・ 折角、休日にリラックスしているのに、
W大から「課題の催促が来た気分・・・・・・・・」
「姫路城に寄ってみた」へのコメント
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カテゴリー:院長ブログ 投稿日:2013年9月27日
世界遺産は『自然遺産』と『文化遺産』があり富士山が『文化遺産』なる事を
ブログで教えられた。 何故 文化遺産なのか 充分には理解できていないオイラだが。
姫路は、単身赴任で3年住んでいた懐かしい土地 昭和の大修理での遺品が広場に
展示(雨ざらしになっていたと言うのが実感)してあったのを おもいだした。
単身赴任だったので 散歩コースとして歩いた事や 城内の広場での焚き能を見に行った事まで思い出したよ。 ロウソクの時代の建物は 暗くて薄気味悪い感じだったが いたるところに 篭城したときの備えがしてあった たとえば 壁土の中に塩が塗りこめられていたり 小高い山のような城郭の中の台所に水が引いてあったり 天守閣なんか物凄く急な階段 袴で転ばずによく登れたもんだと感心した。
未だに 課題の催促の 亡霊から 抜けられない師匠に 人間味を感じます。