ミスファイア(不発)

ミスファイア(不発)

scn13082418550001-p1.jpg新型ロケット「イプシロン」初号機が27日午後1時45分、鹿児島県肝付(きもつき)町の宇宙航空研究開発機構(JAXA)内之浦宇宙空間観測所で発射態勢に入ったが、予定時刻を過ぎても打ち上げられなかった。
はたして同日の打ち上げは中止となった。

この日は早朝から機体や地上設備の点検作業を進め異常がないことを確認していたが、最終カウントダウンが途中で中断された。
発射を観に来ていた人達は、ひどく残念がっていた。 
でもさ、オイラは、「さすがは、JAXAだ!」と驚歎したよ。
scn13082714070001-p4.jpgあの場で、ストップする勇気に敬服。

人間は誰でも必ず失敗を犯す。
 ゴルゴ13ほどのプロフェッシナルとて例外でないのだから、「イプシロン」の件も不思議ではないんだ。

ゴルゴ13は失敗を恐れ、その発生確率を抑えるべimage.jpegく最大限の努力を払っている。それでもオイラの知るところで2度、狙撃に失敗している。 
では起こってしまった失敗と、どう向き合うのか。 
ここにゴルゴの失敗に対する哲学がある。

「ゴルゴはアラブ連合共和国の情報局から、イスラエルの要人を狙撃するように依頼されたんだよ。そして,目指す標的をスコープに捉え、引き金を引いた瞬間、なんと弾丸は発射されずに終わった。不発だ。
image-1.jpegゴルゴは即座に狙撃を中止した。
銃器に不発弾はつきものだが、ゴルゴは独自のシステムで不発弾が生じる可能性を限りなくゼロに近づけていたんだ。
結局、武器商人が、「完全といわれるゴルゴ」にいたずら心で、不発弾を1発だけ混入させていたんだ。
当然、その武器商人の命はゴルゴによって射抜かれた。

scn13082408400000-p1.jpg不発弾回避の独自のシステムとは、
「100発の弾丸を1ユニットとして、そのうち80発を試射し、不発弾がなければ残り20発を使用するというもの」
 8
0発の試射中に不発弾があれば、のの1ユニットは破棄され、次のユニットを試す。
image-2.jpeg
ここまでやっているから
 「わずか1つでも不備が見つかったら、計画は直ちに中止」という、英断ができる。  
ミスの原因が分からないまま,仕事を続けることはできない。ミスが発覚すれば、その原因究明に全力を投じることが先決なんだ。
JAXAもここまでやっている 。だからこそ、カウントダウン途中scn13082619580001-p1.jpgでも、「中止」にできた。
JAXAファンのオイラとしては、誇らしい ミスファイアだった。

JAXAの英知の結晶・・イプシロンの矢
次は、突き抜ける蒼空に
          遠く遠くへ、 シュルシュル舞う

「ミスファイア(不発)」へのコメント

『イプシロン』発射中止。
JAXAのプロジェクトマネージャーの決断と勇気には オイラも拍手を送った。 中々出来る事ではないと思う みんなの夢を 打ち砕いても 自分達の役割を認識しているプロは 考えられる不具合なしでなければ ゴーはかけない。 
発射されるのを観に来ていた人が中止でガッカリしても JAXAの人達は 軸足を間違えなかった。
 先に夢が伸びただけ 素人のオイラ達は もう一度見られる ショーに期待をかけよう。
師匠の職業も 失敗が許されない 毎日が真剣勝負。
万全の条件がクライアントに整ったタイミングで 事は実行されるのだ。
次回はと 計画していても 当日の診察によって NO!の事もありうる。 
打つ手を何通りも考えて用意していても 
決断の時は 師匠の判断にゆだねられている。 
間違いがないから クライアントは 安心して師匠とキャスター達にまかせている。
信頼の絆がそこにはある。

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2013年8月30日

         

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