気球から・・カッパドキア上空 Turkish notes 10
ボーー!!ぶふぁー!! 気球始動・・離陸だ!
朝4時から叩き起こされ、オイラはこの日、宙に浮いたよ(*^_^*) 200機ほどの気球がホボ、一斉に舞い上がるこの風景は、口をあんぐりと、ただあけるしかなかった。
気球搭乗には、日本円で21000円とかなり高め。1つの気球に20人乗っている。 200機全てが観光客用で、もちろん地元の人達が乗るって事はないんだ。世界中でも最も有名なこの気球ツアーは、毎日ソールドアウトの状態。 凄い経済効果だよ。
みんなも覚えていると思うけど、ついこの間、隣国エジプトで気球が落ちたでしょう!? あのせいで、このカッパドキアの気球も2週間くらい政府指示で、検証のため、飛べなくなったったんだって。
パイロットのデニスと呼ばれる若きトルコ人が、めちゃくちゃ震怒してたよ。 気球のコントロールは上下はファイヤーで出来ても、前後左右は、ほとんど風任せらしんだ。
それなので、天候の厳密な条件をクリアしないと、飛ばしてはならない、とのこと。 ここカッパドキアでは、朝の一定の時間にしかその条件が整はないんだ。 だから4時から待機して、よし! となったら飛ぶことが出来る。
雨や強雨風の時に、欲に目がくらんで飛ばすと、必ずいつかは、落ちる時が来るって言うんだ。 エジプトでは強雨風で飛ばしたとのこと。
「とんでもないことだ!」とホントもう、興奮して止まらない勢い。だから今朝も4時から様子を見て、条件にエラーが出るようなら、飛ばせないところだったとのこと。
ホヘー オイラ、幸運だったんだな!
トルコ共和国にくる観光客は、必ずカッパドキアを目指してくる。その最大の人気を誇るのがこの気球だというんだ。
「気球がダメだという事は、カッパドキアがダメだと言う事。カッパドキアがダメだと言う事はトルコがダメだと言うこと」と、チョット癖のある英語で、訴えていたのがとても印象的だったな。
この切実な演繹法のあとで、デニスは、私の気球は絶対に落ちない。「みんなに鳥に なってもらうよ」って、見てすぐ、それとわかる差し歯をのぞかせていたよ。
1時間の遊泳なんだけど、本当に風に流されて飛んでいくんだよ。 よく気球同士がぶつかりそうになると高度を上げたり下げたりで、三次元的に、衝突を回避するんだ。
だから真下に大きな気球を見届けることができるんだ。
雄大な風景もそうだけど、低空飛行では人家を横切るんだよ。 住人も毎朝の風景画のひとこまという感じで、慣れた笑顔で手を振ってくれたりして・・。
みんなが思う以上に高速で上下するんだよ。 それでもエレベーターのような不快感はなくてね、まさに鳥になった!! ここカッパドキアでは、デニスさんの様に、気球パイロットになるのは、かなり憧れのステータスらしいんだ。
上空の冷たい風を顔いっぱいに受けながら、「生命の神秘」「自然の爪痕」「人間の滑稽」なんだか、色々な思いが到来したよ。 あー、きてよかった!
ところで、風任せの1時間の飛行の終着点は何処なのだろう? だって離陸地点にはどうあったってもどれないんだもの。 そもそも日の風任せ飛行の終着地点の謎は、周りの気球のザワメキ、どよめきと共に明らかに成ったよ。
地上では仲間が、気球を乗せる台車を引っ張るトラックを操っていたんだ。 携帯で、連絡を取り合って、その台車の上に着陸させるんだよ。
まさにピンポイント!!!
上空と地上の息がピタリと合わなければ不可能だ。 これにはオイラも、豆鉄砲を喰った鳩のよう・・・。 ここで、オイラは自分は鳥といっても、豆鳩になっていたんだと気づかされたよ(T_T)。
2回ほど、呼吸を合わせて着陸を試みたんだけど、
「お先に失礼!」とばかり他の気球チームに場所を奪われて仕切り直しをしてたよ。
全気球同じ方向に飛んで来ているからね・・。この辺の駆け引きも大変だ。 民家にでも激突したら、国家的にマズイ!
緊張の瞬刻・・。
そもそもオイラの命もかかっているって言う肝心なことも忘れちゃってさ、世紀の一瞬に参加していたよ・・。 つづく
「気球から・・カッパドキア上空 Turkish notes 10」へのコメント
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カテゴリー:院長ブログ 投稿日:2013年5月8日
前回のブログのテーマと同じ『風』カッパドキア上空 気球の旅。
正に風任せの 鳥になった世界。 羨ましい。 師匠も気球に乗るとなると早朝4時に起床可能なんだ。エンジン音があるわけでなく 隣の気球とは 上昇する事によって 衝突回避。 その日の風任せの 恐ろしくもあり 楽しくもある体験。初めから家族の皆がこのことを知っていたらーーー。 乗らないでと嘆願されたのではないだろうか? 昔の横浜夜間ヘリコプターが気象条件不良で飛べなかったブログ思い出したね。 やはり、旅は 日常生活から離れた 気分転換には最高の方法なんだろうね。
兎に角 ご無事で何よりです。