聴け・・風のささやき

聴け・・風のささやき

P1100233.JPG GW中に、W大に研究生としての試験を受けてきたよ。
・・なにそれ??って思っちゃうよね! そりゃーそうだ。  
話はこうなんだ・・。  
現在オイラはK大経済学部に籍を置いているんだけど(もう7年目)いい加減、来春は卒業の見込みだよ。 ヘナヘナ
GW中も卒論の校正でスッタモンダダヨ。 
さて、ここで教授推薦枠っていうのがあって、W大の文学部に推薦してもらったっP1100228.JPGてわけ。 
専門課程の知識が必須条件なので、オイラは、文学部美術史科の枠なんだ。 美術検定2級が最低条件だったので、去年それで美検を受けたわけなんだよ。
初めは哲学科で推してもらおうかと目論んだんだけど、ハイデガーオンリーでは、実力不足で推薦とれず。ならば、好きな美術で・・ってことね!  

P1100258.JPGオイラは、【 早稲田一文】と言うのに、途方もない憧れがあって、作家で面白い人はたいていここ出身なんだよね! 因みに早稲田二文というのは夜間コースのこと。 
今はこう言った区別も無く【文学学術院】と言うらしいんだけど、とにかく先輩達が学んだ場所に身を置きたいP1100248.JPGんだ。感じて見たい。 文学部と言っても、英文科、仏文科、哲学科、日本史科とか、目まぐるしい数の科があって、
村上春樹は映画演劇科だった。井伏鱒二は仏文科中退、五木寛之は露文科中退、高橋三千綱は英文科中退とやたら中退が多いのも面白いのね!   卒業しなくてもいいのかーー!そこでオイラも閃いたんだ!!  
 だったらオイラでも、研究生(3年間)で籍をおけばなにかカラダが化学反応をおこすのではないかと・・。
P1100251.JPGそうなると、心も、脚も震えて来ちゃってさ・・もう止められないわけね!    で、いろいろとルートを探索して、やっと試験を受けるとこまで、もってこれたわけなんだ。 
 競争率は3倍程度らしい。 2時間20分の小論文のテストのみ。 3000字程度で論ぜよと言うものだった。 「イタリア・ルネッサンスの盛期に活躍した芸術家をひとり挙げ、その代表作と東洲斎写楽の(三世大谷鬼次の奴江戸兵衛)を比較し、その美術史的背景と2作品P1100241.JPGに用いられた製作技法またその2作品の相違点・共通点を包括的に論ぜよ」
 
ってまあ、これだけなんだけど、3000字っP1100238.JPGて、もうこれ短編小説のレヴェルだよ。
 イヤー参った! ダヴィンチで原稿用紙埋めたよ。・・あとは祈るだけ・・。あーあ。
 ちょっと早く着いたんで、ジャーナリスト魂で、デジカメして、記念グッズなんて悠長に買っている場合じゃあなかったぜー!  トホホ・・。 
  10年くらいあっという間に、過ぎ去るでしょう! 
  全身に震えが来る方向に舵を切っていきたいんだ。

最近 ユングの「分析心理学」というのを読んでね、そこに 「意識と潜在意識を一致させないから苦しくなる」と導いていたんだ。  因みに、フロイトよりコッチの著書のほうが腑に落ちる。
P1100226.JPG 早稲田一文はオイラの潜在意識にずっとある場所。
 結果はどうあれ、トライもしなかったとなると、
オイラは、自分自身をキットこの先、P1100245.jpg赦せないと思うんだ。 
あっという間の人生だもの。 
躊躇は無い・・。 風のささやきが聞こえる。
  ここは分水嶺・・。
 
早稲田って名の駅があるんだね。 ずっと高田の馬場だと思ってたよ。 
道中長くてさ、電車の中では、
まあ、出来れば学びたいなーなんて軽いリズムだったんだ。
 でも、大隈重信の銅像みたら、もう膝から崩れたよ。
 多くの作家達の小説の一節一節が風のささやきで聴こえてくる。
  
スローなブギが、アップテンポのユーロビートに変わっていく・・。
  
静謐(せいひつ)の翼の上に、のどけさが輪を描く・・
 そんな風のささやきをとらえられますように・・・。

 

「聴け・・風のささやき」へのコメント

師匠 いよいよK大経済学部卒論の総仕上げも終わり卒業のめども立ち次のスッテップW大文学部研究生を教授推薦枠で受験。いよいよ 幼い時からの憧れだった名だたる作家たちが歩んだ道への前進。ユングの「意識と潜在意識を一致させないから苦しくなる」この言葉に後押しされ諦めきれない 憧れに対し飽くなきチャレンジは なんと素晴らしい事か。風の囁きが 聴こえる感性を未だ維持している事は素晴らしいし その囁きにチャレンジしなければ どんなに悔やまれる事か これこそ 我が師匠の前向き 飽くなき前進の人生設計と一致する道。結果を恐れるより挑戦するいつもの師匠の行動に感服。
師匠は、同時にいくつの道を歩めるのか オイラには考えられない超人的なパワー。悔いなんて何も残らないであろう師匠の人生。

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2013年5月5日

         

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