梅の花、未来の花、希望の花、

それらのリッツの日々、一面さくら色にカラーリングされた温もりの中で、オイラは立っていた。よぎる記憶は、押し寄せる白波のよう。　
　先日、メッセージしたように、リッツのトップのシゲせんせーの退職に伴い、リッツデンタルクリニックは全メンバー解散とした。　リッツ・クローズのその打ち上げを、豆腐料理の、「梅の花」でやったんだ。　ぽぽーんとね！　　
この日は、暖かそうで、風が強く、上着の選定にチョット時間がかかったよ。朝目覚めたとき、窓越しに外を見た。
　跳ね上がって、戸口に駆けだし、もう一度外を見た。風が出ていた。太陽は、オイラの目線にちょうどあって、遠くの、大樹から、濡れた生フィルムのようなかげろうが立ちのぼっていた。
　びゅ・・と、鋭い風の矢が、オイラの頬を刺した。　そんな朝だった。
　オイラは、こんなキャスト達が、とても、好きだったので、心時雨（しぐ）る。　
もちろん、打ち上げは、いつもののように、笑いながらのお酒・・。でも、オイラは、ふと底知れない寂寥感（せきりょうかん）に襲われたりもする。　そんな、気持ちにもなるんだ。　

思えば、オイラにとって　日々は、さよならの連続だ。　
ふだん人を泣かせてばかり居る人は、死んだ時に、笑われて喜ばれると言う。ふだん人を喜ばせて笑わせて居る人は、死んだ時に泣かれて悲しまれる。　　後者に成りたいよね！　　
　あらゆる生は、自分自身であるための戦いであり、尽力なんだ。
流されて、息だけ吸うのなら、動乱は起こらない。
「欲しいだけの金を儲け、好きなだけの名声を得て、それが何の意味もないことを知った」・・この言葉をのこしたのは、故ジョン・レノンだ。　ビートルズから始まり、ソロになっても、常に時代の頂点にいた。その成功のパルナソスにいたかに思えた人物が、そこには何も無かったと言う。　
そして、自分の未来に、希望をもって生きられることこそが、何よりも幸福だと語る。　ジョンのような、あそこまで行けた人が、見た風景。　　

「希望に向かっている過程・・」これが、何よりの幸いだと・・・。
この言葉が人生の究極の真実なのかも知れない。　　「絶望」という言葉がある。でもこれは「希望」の兄弟だと思うンだよ。　その証拠に　下半身は「望」で一緒でしょう。　　太陽の輝きと暴風雨とは、同じ空のちょっとばかり、違った表情に過ぎないわけじゃん。
そもそも、雨だってひとりだけに降り注ぐんじゃあないんだし。
　シゲ、ヒロ、ナツ、シノみんな、希望の花だった。　笑った感じがいいんだよな・・。　　ありがとね・・。　イイ時間だったなー。

オイラね、バカな時間っていうかなー、そういうのいいんだ。
これは、チョット、ニュアンスは違うかもだけど、　「恋愛とは？」　の問いに　「二人で愚かに成ること」　　って答えるオイラの思想を反映してのことだけど・・。
　　
美術の彫像なんか、見ていると、ふと気づくことがあるんだ。　
それはおかしな形には、おかしな形なりの均衡があってるんだな。
それが、傑作であって、オイラに、みんなに,とって、幸せの形ってことも、あるんじゃあないのかなってネ！　　
さー、それぞれの道へ、　魂込めて大地を踏み破るんだ！
　　
「希望」には　羽が生えていて、魂にとまる。　
　　　　　　　　　　　　　　　エミリー・ディキンソン

「梅の花、未来の花、希望の花、」へのコメント

カテゴリー：院長ブログ  投稿日：2013年3月18日