紙ひこうき

 こんな話を聞いたんだ。　　
仕事を息子に譲って引退した80歳の老富豪の話だ。 老富豪は、やり残した1つのことに余生を費やし始めるんだ。　
それは、若いときから、いつか時間が出来たら、観ようと思って、録画に録画をした、映画のコレクションなんだね。　その映画のコレクションだけでも蔵が建っているくらいだから、もう何万本というストックだ。　毎日、心ゆくまで、観て余生を・・・なんて夢見ていたんだね！

しかし、4日目で、タダ観るだけの虚しさに、老富豪は耐えられなくなり、そのコレクションを全て焼き払ってしまったんだよ。
　『人生、ビデオをためるヒマはあっても、観るヒマ無し！』　　というのが、老富豪の実感だった。　　昔の映画なので、録音状態も粗雑で　話題性も古い。ＳＦに至っては、今更着ぐるみの宇宙人が出てこられても、ため息しか出ないってわけなんだ。　
　それに何よりも、第一線で、８０までやってきた人間は、こういう生活って出来ないだよな・・。　　結局この、老富豪は、発展途上国の技術支援の為に、海外に飛び出していっちゃたんだ。　もと電気技師だと言う事でね・・・。
　　
一方、部屋にイッパイビデオを貯めた､映画マニア、アニメオタク、そしてテレビやアイドルの愛好者らは、ほぼ全員が、コレクション自体に、情熱がイキ、内容を観ていないんだそうだ。模型マニアも、「プラモをためるヒマあっても作るヒマ無し」ってことらしい。　　
それで、この人たちは、いつかは、それを観る日を、作る日を､楽しみにしてるのかというと、そうでもないらしいんだ。　　「特に、なにも考えて無い」・・と、インタビューでは、言っていた。　　　この人たちには､禁句というのがあって、それが、「いつ観るの？」というやつ。『　わかっているんだー　　言わないでクレー』　って言うことらしい。　　　老富豪のように、それを燃やしでもしようものなら､自分も炎の中に飛び込んでいくと言うんだよ。

　　
　　さてと・・！今、2つの例を上に挙げたけど、オイラの場合、そのどちらでもなかな〜。　　ものに固執しないしなー。　流されたら終わりだ、なんて、虚しいモン！
所有物件が、オイラの価値ではないから。　大震災で、さらにその気持ちが確固たるものになったよ。
　今回この、話を聞いて、一番強く感じたのはね・・「いつか時間ができたら・・・」って言うのは、案外つまらないものなんだってことだよ。　　時差があるので、しらけちゃうんだね・・　「退職したら､ゴルフ三昧の日々を・・」　「世界一周を・・」　「温泉三昧・・」なんて　話はよく聞くけど、それを実際にやっている人に出会ったことないもんな・・。　
　結局、年齢に関係無く、その時に、「オイラはこれがやりたいんだ・・」と言うものをやるのしかない！・・。　　　
いつか・・　後で・・子供が大学出たら・・・なんていうのは、まあ言い訳なんだな・・。　　　　　大学在学中に起業したいと思ったら、やればいい、　世界には70歳代で起業する人も大勢居る。　60過ぎてもロックンロールやりたければ　やり続ければいい。
　　　一般的じゃあないと、つい、一歩が出ないのが、人間ってやつだ。　一般的で無いと言うことは、抵抗が強いって事、　押しつぶされる。
でも、死ぬ直前に、
「ハチャメチャだけど、いーい人生だった」って言いたいな。
　、空を見上げれば､飛行機が、飛んでいる・・・・・
飛行機が、あれだけ高く飛べるのは、
凄まじいばかりの空気抵抗があるからこそなのだ！！
　　
　ってことなに？？　　 
　　高く飛べるチャンス・・ゴロゴロしてんじゃん！！！　
たとえば、紙ひこうきだって、いい・・　
離陸しないよりはいい・・

てなわけで、　今から　東京・竹橋まで、
5☆チャレンジラスト・・
世界遺産検定マイスターの試験にいってきまーす！(^^;)

「紙ひこうき」へのコメント

カテゴリー：院長ブログ  投稿日：2012年12月9日