片腕のエース
プロ野球日本シリーズ、真っ最中だね!
大リーグでは、ワールドシリーズでジャイアンツが優勝とのこと。
実はオイラは、全く興味ないや・・・ドラフト会議なんていうのも、この間、やっていたけど、ふーんと言う感じだ。 どれもこれも商業的で、なんだかな〜って感じなんだもの。
まあ、高校生からイキナリメジャーに挑戦する大谷選手は、「おー!」って思うけどね(^^;) チャレンジャーだな・・・・・
別にオイラね、野球・ベースボール嫌いってわけではないんだ。
やるのは、超ヘタ・・高校時代、ソフトボールの時間に外野フライ取り損ね、脳天にズキューン・・半分失神したぜー!
それ以来、アンパイという、麻雀用語があだ名に成っちゃったくらいだもん。
大学の時に、チョットぐらい英語が出来ると言う事で、姉妹校の米国のミシガン大学に派遣してもらえたんだ。 短期間だったけど、ミシガン大学の歯学部の学生になって、いろんな衝撃を受けたよ。タバコも、15歳から吸っていたけど(>_<)、その時に、キッパリやめた。
「タバコを吸う、医療関係者は、三流と、ミシガン大の先生に言われたんだ。」 「お前は、デンティストとして、生きる気があるのか! スチューピッド(バカ)だ!」とケチョンケチョンさ!
そのミシガン大に居るときに、彼の噂を聞いたんだ!
「我々の大学には、アメイジングなピッチャーが居る」・・と!
それが ジム・アボットだった。
アボットは 右腕が半分無いんだ。生まれつきのものだ。
しかし大学リーグで、ミシガン大のエースとして活躍していた。
左手で投げ、投げた瞬間に、グローブをその左手につけてスイッチする。 ピッチャー方向に打球が来れば、その左手で捕球し、即、左手のグラブを不自由な右手に移し、もの凄い速球を投げ込んで、ランナーを仕留める。
もっと驚くのは、彼のバッティングだ、高校時代は、4割3分で8本のホームラン。ミシガン大学での3年間でも6割6分7厘・・あり得ない成績だよ。
ソウルオリンピックにも出場したので、知っている野球ファンも居ると思うんだ。
ミシガンで、アボットの話を聞いたオイラは、当然、是非逢いたい・・と言う思いに駆られたんだ。
でも、遠征中ということで、逢うことは出来なかった。 うな垂れているオイラに、ミシガン大の歯学生のトムだったか、ボブだったか、忘れたけど、そんな名前の友人が、アボットがいつも、練習している、ベースボールの球場に連れて行ってくれたよ。
授業抜け出してね(^^;)・・・とても感動したのを覚えているよ。
抜群のコントロールと剛速球を投げるアボットにはエンゼルスが、ドラフト1位で指名した。しかし、不本意にも、マスコミの質問はいつも、決まって、「どうなっているんですか。片腕だけで、どうやって野球をするんですか?」といったものばかり・・
それは彼らにとっては、不思議かも知れないが、アボットにすれば、天からの授かり物なんだ。今更、そんなこと聴かれても、本当に困るんだ。アボットは必死に成ってこう答える。
「そんなこと、考えたこともありませんでした。皆さんに言われて初めて、ああそうなんだと思ったくらいです。」
ジム・アボットはエンゼルスで活躍した後、ヤンキースに在籍、1993年9月4日、対インディアンス戦にて、ノーヒット・ノーランを達成する。
今日、医学の発展は目覚ましい・・・iPS細胞の研究が進めば、
アボットの様な選手も両腕に成れる日も、そう遠くないだろう・・・・
でもでも、 それって、本当に必要なことなのか!
健常者?? おい、そんなに偉いのか?? というより、その定義は、誰が決めたのか・・・
花は、終わりがあるから美しい・・・・
延命が、そんなに尊いことなのか・・・
人間の勇気って何なのか!
じゃあ、ジム・アボットの人並み外れたチャレンジ精神が、オイラにあるのか・・
あなたにあるのか・・・!!!!
「ボクは野球を5歳からやっていますからね。今では、靴の紐を結ぶのと同じくらい、普通のことなんです」
(片手で靴の紐を結ぶことも彼にとっては語るほどでもない普通のこと、でもみんなは不思議に思うんだね!)
「第2のピート・グレイになろうなどとは、一度も考えませんでした。ボクがいつも目指していたのは、第2のノーラン・ライアンでしたから」
(グレイは第二次大戦中の選手不足の時代、客集めのためにプレーした片腕の選手。ライアンはメジャー最多奪三振記録を持つ大投手さ)
「私たちがしたことといえば、ジムにやりたいことをさせただけ」
(ジムの母キャシー)
「両親は、いつも外に出るようにいっていましたね。誰か知らない子どもがいると、父はボクの背中を押して、挨拶させるんです。握手をして、ボクはジム・アボットですといってくるようにと」
「忘れちゃいけないこと……ボクたちの障害は、あくまでも他の人の目から見ての障害ということ」
(障害のある子どもへ語った言葉・・とても素敵な言葉だ。)
「いじめられたよ。でもだからどうだっていうんだい?だからって、何かキミに出来ないことがあるのかな?」
(障害を持つ子供に「いじめられなかった?」と訊かれて・・・)
「ジムは私が知る限り、最も障害のない男なんだ――」
(エンゼルス、レイダー監督)
「片腕のエース」へのコメント
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カテゴリー:院長ブログ 投稿日:2012年10月31日
師匠が 球技が出来るとは失礼ながら考えませんが 頭でボールを扱うのはサッカー位ではないでしょうかーーー。 野球でもバッターなんか バッターボックスに左に入る人も 右に入る人もいても誰も不思議に思わないのに。
世の中自分は正常で自分と同じでない人は異常だと思ってる人が多すぎる だから 奇妙な質問 失礼な質問 失礼な態度 応対が起こる。 人間誰も固有の優れた才能を持っているのだがそれに気付かず 努力せず 初めから諦めチャレンジしない人が多いのでは。又反対に優れた才能を示していても気がつかない人が多いのではないのかな? 点数だけを判断基準に持っている人には 感じられない世界かも(いじめの材料にはしても)靴の紐は両手がないと結べない バットは両手が無いとふれない そんな感覚しかない人は 他人を尊敬して接する事なんて経験していないんじゃないだろうか?
今 師匠は 片腕のエースの状況なのかも知れない 卒論に進める10時間の挑戦の結果が 午後出会た福の神の知人によって『吉』と出る事を信じています。 結果が出るまで 疲れが取れないし スカッと出来ないかもしれない 他人がどうのこうの言う事ではないでしょうが。