ある裸族の苦悩   前編

ある裸族の苦悩   前編

image-8.jpeg 今日は、前回の世界遺産コンゴの話が、好評だったので、
さらに突っ込んでいくよー! コンゴ民主共和国の奥地は、うっそうと生い茂るジャングルなんだ。 
そしてそこには裸族の代表とも言える「ピグミー族」が暮らしているんだよ。 ”イトゥリの森”とうい所に、住んで居るんだ。 なんだか妖精の森みたいな名前でしょう(^_-) 
  ピグミー族は大人でも身長が140セン
image-21.jpegチ台なんだ。 12歳くらいで結婚して30歳くらいまでには死んでしまう。 とても
image-20.jpeg生物学的には、自然な民族なんだよ。 
裸族に強い憧れを持つオイラは
『森の中で、裸で暮らせるなんて、もう究極の幸せ・・』って思えるんだよね。  それでね、みんなに是非、ピグミーの苦悩を知って欲しいんだ。 今、ピグミーさん達は、この妖精の森
“イトゥリの森”から追われつつあるんだよ。
森に食べ物がなくなっちまったんだ。  そして、このピグミーさん達の苦悩は、決
image-10.jpegして他山の石ではないんだ。
どう言うことかと言うとね、人類による環境破壊はもともと、先進国で始まったんだけど、それが、巡り巡ってさ、ついには、アフリカのジャングルにまで、辿り着いちまったってわけなんだ。
 先住民のピグミーさん達は、それはそれは慌てたよ。
 海外からの企業が、平和な森に土足で入り込み、チェーンソウを乱用して、大規模に伐採をはじめちゃったんだから。タマラナイヨね。 
いに
image-7.jpegしえの森の静けさは消し飛び、業者のランチのゴミクズだけが溢れていった。  寛大な森は、あっという間に力を失い萎えていった。
無尽蔵の食料の宝庫だったジャングルは、痩せた老婆の様になっていったんだ。
 当然ピグミーさん達の、古代からの生活形態も根こそぎ変えちまったってわけなんだ。 もともとね、ピグミー族は遊牧民族で、各地を季節ごとに転々としてたんだよ。 それが森の環境の変化に伴って、定住という生活形態を選択せざる得なく成っちゃたんだ。  
それでも、彼らは古代から守ってきた、自らのアイデンティティを失うことなく、独自の生き方と、価値観を貫き通すことで、自らの文化をかろうじて、保ってきたんだよ。しかし、しかし、
image-9.jpegそんなかれらの不屈の精神も、
先進国の「都合」「常識」という、真っ黒な大海にほっぽりだされ、
無残に翻弄され、やがて溺死させられちまう運命になってしまった。
  
 こんなことが、本当に許されていいのかよー!   
文明人とピグミーさんとドッチが偉いのかなんて、人間の決めることなのか!  勝手に裁くな!!!!!!!
  日本でも、連日 イノシシやクマ、サルが頻繁に村を、町を荒らしに来ているってニュースになっているよね! 
image-16.jpegニュースでは彼らを憎むべき加害者に祭り上げているけど、彼らだって、ピグミーさん達と同じだよ。勝手な環境破壊によって、いにしえの森を追われた被害者に他ならないんだ。
 サル達は、生きるために、人間の畑から食い物をとってきちゃうんだよ。ただ単に生きたいんだ。 
でもピグミーさんは人間だから、ちょっとちがうんだ。  ピグミーさんの得意な分野
image-14.jpegに、「とびっきりのハチミツつくり」っていうのがあるんだ。 反対にソンなことぐらいしかできないんだけどね! 
教育も何もない世界で生きてきているから! 感性だけでいきているんだ。
image.jpeg   

だから自分たちで「すごく美味しい」って思う、この「とびっきりのハチミツ」を、
自分たちの食べる分を除いて、物々交換に行こうって思っちゃったんだね!
 ねえ、みんな食べてみたいよね、そんなハチミツ。  それでねチビクロサンボ
みたいな子供が、町に勇気を出して、持って行くんだ。
image-12.jpeg 町の商人は、「なるほど格別だ!」ってことで、 二束三文でそのハチミツを買いたたく。  なんせピグミーさんは教養がないんだからすぐだまされちまうんだ。 
image-15.jpeg イメージからすると、チビクロサンボが10円くらい握らされて、「また持ってこいよ・それは貨幣と言ってどんなものとも交換できるんだ」 
『うん、おじさん ありがとう・・父ちゃんも母ちゃんもきっと喜ぶよ』って感じだ!    
 もうこの町の商人の奴らは、「賛美歌13番」『ゴルゴ13』に狙撃依頼するしかないな・・・・
  オイラ達は生きるために食べるべきで、
食べるために生きるのとは違うと思う。
 
image-4.jpeg 
このピグミーさんの”とびっきりのハチミツ”に本当に、何も感じないんだろうか・・・??
 何事にも、心が動かせられなくなって来たらそれは成熟と
image-13.jpeg言うより退廃だ。 人間の澱みさ!
 いつも心をいっぱいに動かして、生きている人、
それが現役ってもんじゃあないのか!

「ある裸族の苦悩   前編」へのコメント

師匠 オイラ達だって昔蝦夷といっていた時代にアイヌ民族にした商取引みたいだね。
現代の日本も いつ「ピグミー族」と同じようになるかも判らない時代に今なっているんだよ。
デフレ日本は 物はあっても仕事が無く 手に入れるお金を稼ぐ手段が無くなってきている。
生産拠点が海外移転。文化資産までが(国宝級の品物が海外の美術館に売られ今の日本人がいつでも見れない状況)他国へ引越ししている現実をしっかり見ようよ!
商取引は、相手との駆け引き 駆け引き上手な方が 間違いなく 一時期 得する。 
でもそんな商取引が 長続きするんだろうか?
金持ち 貧乏 先進と 後進国 こんな序列は刻々と変化していると オイラは思う。
自然破壊による被害は 宇宙全体におよび いずれ 破壊され消えるか、人類が気がつき 暮らしやすい共存共栄の世界が回復するか?
この問題は 今生きている世代以降にかかっている。 
宇宙規模での判断が出来る優れた集団がリーダーにならなければならない 今が大切なターニングポイント。
人をだまし 自分ばかり良くなろうなんて時代ではない。 
互いの文化をいろんな見方で観察し 優れた点を知り尊重し合いて いくのが 人間としての脳みそを与えられたものがすることではないか? 
闘争ばかりに使うのではないとおもうんだがなぁ?。
視野を360度に広げ 感性を磨き変化を恐れず 前進しながら生きていこう!

 今現在世界中で起こっている事なんじゃないかな?
 「搾取」される方とする方
 
   じゅんぐりじゅんぐり・・・
 
 ピグミーさんたちは
「搾取の輪」の最後の‘する方’には永遠にならないのだろうか?
 物々交換はどこから得た知識なのか?
 BRICSのSは南アフリカだって最近言われているし
 アフリカへの中国資本の参入も?
 新たな世界経済のリーダーが、新しい‘搾取の輪の参加者’を
登場させることになるのかもしれない・・・
 師匠のブログを読んで
俺は「とびきりのハチミツ」の話しが遠い国の特別な事例には思えなくて・・・
  成熟してるんじゃなくて退廃しているんじゃないか?
  人間の澱み!
 自分が社会や組織で経験を積み「分かったつもり」になっているのは、ひょっとしたら自分の目に社会に出てから染みつた『経験』という名のバイアスのかかったメガネをかけてしまっているのではないか?
 
 自分自身の「心」を精一杯動かしての判断していないのではないか?
 自問自答してみました・・・
 目の前の仕事に追われる中で、このメガネを意識的にはずして物事を見つめ直し、自分自身をリセットする事は言う程簡単な作業ではありません。
 ひょっとしたら自分がメガネをかけていることすら忘れているかもしれないのです。
 正直 『グサッと』きました。
 ゴルゴ13に射殺されるのは俺かも!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2012年4月7日

         

PAGE TOP