アンコールワットのひかり ブォン(4)
今日は、トンレサップ湖を、是非とも、知ってもらいたいんだ!
この湖はカンボジアの中央にあってね、
琵琶湖のの10倍のおおきさ・・水平線も見えて、海にしか見えないんだよな。
水深は1メートルしかないんだ。 体重100キロを超えるメコンオオナマズや、フグなど600種類以上の淡水魚が生息する、魚の宝庫みたいな場所だよ。
ただしワニとかヘビとかも、ウジャウジャいるからね。
さてさて、ここには水上生活者が家を水の上に浮かべて、生きているんだよ。
もちろん学校もあるんだ。
ここにはひとつの町があるんだよ。
しかも3ヶ月ごとに家ごと(船みたいに動く)移動しているんだってさ。 雨の量の関係とか、風向きとかが、その引っ越しを決める要素なんだそうだ。
トイレもシャワーも風呂も水道も、すべて湖の淡水に頼ってるんだ! しかし、これにはオイラも、度肝を抜かれたよ。
オイラ達は、こ
んな 観光船っぽい船で、探検に行ったんだけど、操縦してるのは、子供だよ、こども。
みんな、今にも壊れそうな手作りの船で、生活しているんだ。 市場や、雑貨やみたいのも、あったり、酒を飲めるような家というか船というか、なんか木の家もあったよ。
昔からこういうスタイルらしいんだ。
この、水上生活者とトレンサップ湖は、
現在、世界遺産に登録申請中になっている。
これは確かに世界遺産だよ。 ここで生まれ、ここで結婚しここで死んでいく・・・そんな町の人々・・
ちょっと、日本ではあり得ない・・・
是非みんなに,知って欲しいのが、この一寸法師の子供達だよ。
たらいに乗って、これで町中を冒険しまくっていた。 ものすごく無邪気で、「キャッキャキャッキャ」って笑い声が、湖中にコダマしてたよ! ヘビを、首
に巻き付けて遊んでいる子もいて、思わずのけぞったぜ!
やけにハツラツと幸せそうなんだよな(^o^) この子達は、文明の恩恵にはあずかれないのだろうけど、 それも ひとつの人生だって思うな。 この水上の町の人達はとても仲がいいんだそうだ。
たしかに、これは、すごい連帯感で繋がっているよね。 ”絆” ってこのことだよ。 みんなで助け合わないと、とてもとても、何世代もこの生活が成り立つわけはない。
全員が家族なんだと思ったよ。
これは強いな、友人も家族同様なら本気で強い!
そもそもオイラ自身を助けてくれるものは、友人の援助そのものと言うより、友人の援助があるという 強い確信だもの。
『 天国にひとりでいたって 苦痛なだけだ。 それならオイラは、気の合う最高の仲間と地獄でも、探検してた方がずっといいよ!、
まあ、オイラはね・・・』
ここでは、寿命はそんなに長くはない。 病気にもなるからね・・・・
オイラをはじめ、 殆どの人は、この水上生活はできない・・いまさらね・・でも、敬意を表したいんだ。 人間にとって、病気や苦悩に負けることは、恥辱ではないはずだ。
むしろ快
楽に負けている文明人こそ恥辱ではないのか!
ここの人達は、
「明日のことしか考えない」って教えられたよ。 そのとき、オイラは、
「そりゃー、こんな生活スタイルでは、遠い未来のことなんて考える余裕ないでしょ〜」って瞬時に思ったんだ。
ところが、チョットニュアンスが違うようなんだ。
翻訳すると 「昨日のこと、過ぎ去ったことは考えない」ってこと。
「ふりむくな・・
うしろには 夢がない」 ・・・・・・・
明日のことを クメール語で
「スアエク」、昨日のことは 「ムサル メン」
『スアエク スアエク スアエク・・・・』
・・・・・・・・・魔法の呪文・・・・・
「アンコールワットのひかり ブォン(4)」へのコメント
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カテゴリー:院長ブログ 投稿日:2012年1月15日
アンコールワットのひかり ブォン号
自然の中で自然に逆らわないで人生を送る素朴な人達。
苦労の次元が異なるかもしれないが、自然と対峙して生活する我々も(寒ければ、暖房を使い 暑ければ冷房の恩恵にあずかる その様な環境なしに生活することを忘れたような) 違った意味での激しいストレスを受ける競争の中で生活している今
文明の恩恵とは、何か?恩恵に浴していることが 幸せなのか? オイラには 判らない。
彼らだって、悪知恵を働かせ 観光客から、ぼったくりもしている と聞く。
トンレサップ湖は、雨季になると水深9メートルにもなり逆流する湖でも知られている。
写真の中のワニは、食用として彼らが養殖しているものと思うよ。
アメリカ人だって 一生ニューヨーク(日本で言う東京)に行かない人達が大勢いる。
日本だけがむしろ異常なのかも。
「昨日のこと、過ぎ去ったことは考えない」これは、名言!
明日どう生きるか、楽しくなることを考えて生きていく。
この生き方て、オイラ大好きだね。
師匠は、強烈な環境を体験させるのだね。
ハワイやラスベガスなんかへ行くより、明日の人生をどう生きていこうかて、考えるのには最高の旅。