登る坂道 2
「登る坂道」である限り、ムチャクチャなようで一貫した論理の裏付けもできていると信じているよ!
夢だって、物事を知ってくれば変わって当然だと思うョ。
でも自分の中での夢の規模っていうのがあって、それがちっちゃくなるのは,淋しいよね・・・坂道を下ってしまう。
うん、オイラも、まだまだ日々構想を広げちゃうゼー! 考えてるだけでゾクゾクしちゃうな!
「いいか坊や、負けた奴は裸になるんだ」(阿佐田哲也『麻雀放浪記』)
このことを、身に沁みて、そして腹をくくれれば、怖くはない・・
「登る坂道1」の進路決定の時の話には続きがあるんだ。 3階の廊下ですれ違った江守節子学院長に、小説家になることを断念したって早口で告げたんだよ。
そうしたらさ、さすがは師・江守先生、言ってくれたんだ。
「キドは小説を超えた人生を行くのよ。外野を黙らせるような人生がいいわね。それで、その半生を書けばいいでしょう・・ショゲタ顔しなさんな・・くだらない生き方だったら,誰も読まないわよ。”ペンは剣より強し”・・胸に刻んでほら、胸を張れ・・って」
思わぬ言葉に、絶句したオイラに、
「書けないくらい忙しかったら、そのころには私も時間あるだろうから私に書かせてくれ・・約束だ・・みたいなニュアンスのことを言ってくれたんだよ。」
愛情と情熱の塊の江守先生だったけど、その時だってもう70歳くらいだったよ。 先生!!!
オイラは口をつぐんで一生懸命涙をこらえたよ!
その時、オイラは、まだ涙なんか流す時ではないんだって自分に強く強く言い聞かせたんだ。
「よし、江守先生に、良い報告が出来るまで、日本男児として涙は封印だ」って・・・
それにしても、あの多感な時期に、江守先生に師事できたことは、オイラにとってかけがえのないものになったんだ。 今でも、江守節子先生こそ、真の教育者だと心からそう思っているよ。
どんなできの悪い(と、ふつうは思うような、じつは単なる見方の違いだけなんだけど)生徒の芽も決して摘むことはなく、徹底的に味方になってくれた。
単純なオイラ達は、「江守先生だけは,岩にしがみついても裏切れない」って・・・・・・・
「登る坂道 2」へのコメント
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カテゴリー:院長ブログ 投稿日:2011年8月18日
師匠は よき教育者にめぐり会ったと思うよ。江守先生のように自分の教え子をプラス思考で色を付けないで本気で対応してくれる教育者は本当に探さないと、いや探しても中々出会えない。全く良い師に出会えたからいまだに、その時の言葉を鮮明に記憶しているんだ。『ぶれない』の基本が師匠のどの時代に完成したのか少し覗かせて貰った感じです。師匠今度は師匠が自分の子供や周りの人々に『江守先生』になる番だね。