エンブレイス
たまたま感性の鋭いリスペクトしている友人のブログも見てて ディスカバーした、作品。
どうやら、茅ヶ崎市在中のナポリさんという人の作品らしい。
その友人のブログから、この作品が、オイラの好きなサラの、”Embraceable you”という曲♪を、聴いて描いたものだと知り、ますます興味をもったんだ。
先週、銀座が「ギャラリー・アイ」で展覧されてるというので、銀座に行ってきたよ。 久々の銀座の空気だね・・
“ 絵”を観て、どう、感じるかなんて、人によって違うし その時の気分によって違う。
中学の頃、美術の試験で 「この絵を 観て どう感じるか?」って言われ なんで それに正解があるのか?って 食ってかかたことが、あったな?^^ 生意気な 14歳だった。
オイラは この絵に “捨て身の愛”を感じた。 身勝手なんだよね、このジプシー女。全く計算していない。 誰にどう思われようと 相手にどう思われようが そんなの事
“知らないわ”といワガママさがいいんだ。
この絵をみて 瞬時に思い出したのが、小学校の時に読んで泣いてしまった シートン動物記 最高傑作″狼王ロボ” 人間VS 狼の歴史上 最高の戦闘とされる 実話だ。
ロボは いかなる罠に おとりにも 引っかからなかった、唯一の狼。 あらゆる猛者が、ロボに挑んでは 返り討ちにあって退散して行った。
いくら 最新のトラップを仕掛けても その上に 糞尿をして あざ笑うロボ・・・人間に真っ向対決・・
しかし、そのロボも、恋人の雌狼ブランカが、捕獲されたときは もう全ての 計算はぶっ飛び、 ただひたすら ブランカを助けに向かっていく・・・
そしていとも簡単に 人間の罠に飛び込み 死んでいく。 あまりにも、ロボらしくない幕切れ・・
小学校のとき『ロボ、行っちゃダメだ、罠だ!!!』って心の中で叫んだもの・・・・・・・・・
それとも、 この姿こそ、ロボなのか・・・・・時間が経ってそう思えるようになった。
カーボーイ達も最後は この宿敵に敬意を表し、ロボとブランカの死骸を重ね合わせてやるんだ。 そして、最後に 長の、カーボーイがこう大声で、言う。
「ほれ、おまえはこいつの、そばに来たかったんだろう、これで、また一緒ってわけだ」・・と。
(捕えられたブランカ) 左 と (捕えられたロボ) 右
この”embrace”を観て ”狼王ロボ”をリコールしたのは オイラだけなんだろうが、そんな、ただひたすら 無条件で向かう姿の、感動が 蘇った。 文明の発達に従って、ホモサピエンスは、みんな 計算高く、ずるくなってしまう。 そこに 弱さが生まれる・・・・
この絵のジプシー女性は、 ただひたすらに ひたむき さらに 力強い・・・
参ったな・・・ 降参です。 でも、 ありがとう・・です。
この絵の作者の 吉野ナポリさん 逢ったことはないけど 「この絵を、こう感じてくれ・・それは 違う!」 なんて 野暮なことは 言わないと思うな・・・・・その、なぽりさん、このギャラリー、一階の喫茶店”みもざ”の
ナポリタンが好きだって言うので 食べてきた・・うん、うまい。
次回は 塩スパゲティーなる意味不明なものに チャレンジしてみよう(^_-)-☆
カテゴリー:院長ブログ 投稿日:2009年10月4日