甘〜い日

甘〜い日

小学生の頃、風邪を引くのが好きだった。

理想は38.0℃を超えることね。

そうすると、ずーっと私のこと心配しててくれるの!!!

 

食べたいものしか出てこないし、ずーっと寝てても、ずーっと漫画を読んでても怒られない。

でもその優しさは長く続かなくて、3日目くらいから仕事へ行ったりしてしまう。

こちらも症状が軽くなってる頃だから、

延々とゲームして、帰って来る前にお布団に戻ったり・・・あ、わたし最低?

 

兄弟がいると、母から貰える愛情は半分こになる。

もちろん与える側からするとみんなに100%なんだろうけど、

「お母さん、聞いて」って時に兄に目が向けられていたりするから、

自分だけを見てくれている時間が欲しかったりするの。

だから、風邪の苦しさよりも、母を一人占めできることの方が嬉しかったな。

 

 

♪♪♪…

先日、母が体調不良で寝込んでしまいました。

すぐ治ると思っていたのに、なかなか良くならない。

なんだか不安になってきて(重病だったらどうしよう!!)「大丈夫?」「何が食べたい?」と、

お母さんと同じことをしてる自分に気づいて、昔のことを思い出したのでした。

あの時の私は「アレして、コレ欲しい」と求めてばかりだったのに、

母は何も言わず「大丈夫だから〜」と寝てるだけなんて、ね。

 

 

 

母は、母。

わたしには到底なれそうも無い。

 

 

 

 

あずさ

カテゴリー:  投稿日:2017年9月15日

         

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