このまま化石になりたい。
かっちゃんに言われたドレスコードは「派手な格好で、手荷物少なめで!!」。
ヒールを引っ張り出し、切らずに取っていたワンピースのタグをチョン切り、
カバンは斜め掛けの極小で何も入らない上、結婚式の二次会みたいな格好だけど、
いいの。楽しみにしてたんだもん。
☆☆☆
エレベーターの扉が開き、黒いスーツの男性がお迎え。
エントランスを抜けて、奥の部屋へ・・・部屋!?
広いお部屋に飾られた、大好きな風船と花束。
「あずさちゃん、ハッピーバースデー!」って、嬉し過ぎて、大きく喜んじゃって、
でも防音の完全個室なんだった、アハハ〜♪って。
コース料理を頂きながら、かっちゃんと同じお酒を飲む。
途中からカラオケも開始して、持ってきてくれてた風船をふくらましたり・・・
何度ソファに幸せバタンキューしたか分からないくらい、幸せな時間だった。
「お店靴脱げるから、ヒールで来ても疲れないかなって思って」
「あずさちゃんの大好きなピンクと風船でいっぱいにした!」
風船には「だーいすき!今日もhappy!」、
ケーキには「これからもずっとお祝いするね」の文字。
この幸せな状況で化石になりたかった。
それで遺跡として「平成の幸せな人」で発見されたい。
なんて、コレ結構本気のやつね。
欠点も、コンプレックスも、自己中なところも、悪いところはいっぱい・・・・なのに
わたしを幸せ者にしてくれるかっちゃんに、心から感謝。
ふくらました風船(途中で落ちたら嫌だから拒否したのに突っ込まれた)と
ケーキと花束をウキウキ持って帰っておしまい。
好きな人が好きでいてくれることの幸せ。
あ、コレ、カップルが言うやつ?
あずさ
カテゴリー: 投稿日:2017年6月5日