役者さん
息を呑むような経験をしたい!!
ということで、舞台「コペンハーゲン」を観てきました。出演は段田安則さん、宮沢りえさん、浅野和之さん。
なんと一番前の席で、正面は宮沢りえさんの立ち位置。距離はわずか1メートル。
劇中ドキドキしちゃってまともに目を見ることが出来ませんでした・・・視線が合うわけ無いのに。
ストーリーは、1941年ドイツ占領下のコペンハーゲンで起きた、
ドイツ人物理学者ハイゼンベルクと、彼が師として慕っていたユダヤ人物理学者のボーア、その妻マルグレーテのある1日の事。
師弟関係、高め合ってきた好敵手、そして友人でもある2人の関係を阻む、戦争の壁。
・・・役者さんってスゴイ。
小道具は椅子とタバコ、ワイングラス、照明器具のみ。と、時々効果音。
瞬きの回数でさえ計算されているかのように緊張感のあるステージが
今実際のコペンハーゲンの一室の出来事に見えてきて、こちらまで緊張。
役者さんは、客席を向きながらも、見ていたのはコペンハーゲンの一室の壁。
そこにある小さな窓から、時間によって変化する運河の様相を見ていたような気がします。
そんな繊細な風景までこちらに伝わってくる、表現力がスゴイ。
話は逸れますが、西田敏行さんが言った「俳優と呼ばれる人は自分に役をはめていく。役者は自分からその殻の方に入り込んでいく」
というのが、ちょっとわかった瞬間でした。
刺激的な2時間。
たった3人のステージと225人の観客。とっても贅沢な時間でした。
あずさ
カテゴリー: 投稿日:2016年6月28日