自分が自分であるということ

自分が自分であるということ

はるが きて

めが さめて

くまさん ぼんやり かんがえた

さいているのは たんぽぽだが

ええと ぼくは だれだっけ

だれだっけ

 

はるが きて

めが さめて

くまさん ぼんやり かわに きた

 みずに うつった いいかお みて

そうだ ぼくは くまだった

よかったな

                                  まど みちお

 

 

 

朝が来て  目覚まし鳴って

繰り返すばかりの 生活して

これでいいのかと疑問に感じ

ええと わたしはだれだっけ

だれだっけ

・・・毎朝、食パンばかり食べていたらこんなことを思ったのでした。(食パン残り3枚、もう無理。)

 

くまさんは、冬眠のあいだに自分が誰だかわからなくなっちゃったけど

きっと人は、365日に追われて冬眠を求め、誰だかわからなくなる。

 

私でいうと

食パンばかり食べて楽しくない=何してんだ自分=あーもうやだ=こんなんでいいのか?

です。1日の始まりの一食は重要なんだからね!

しょうがなく、気分を変えにクロワッサンを買いに行きました。

自分は自分、食パンは食パン、どうすることも出来ないんだもん。

 

みずに うつった いいかおみて

 

寝起きのヒドイ顔を見て

 

そうだ ぼくは くまだった

 

今日もいつもの自分だった

 

よかったな。

 

よくないけど、よかったな。

 

 

 

・・・今日は、メロンパンを買って帰ろう。

 

あずさ

カテゴリー:  投稿日:2016年3月2日

         

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