矯正歯科
東京医科歯科大学矯正歯科Z会
当クリニックでは矯正治療も積極的に取り組んでいます。特にマイクロインプラントを用いたインプラント矯正は、従来のような長い治療期間を必用とせず、また治療中も大げさな装置(ヘッドギアー、チンキャップ)を必要としない方法です。小児はもちろん、成人の方にも矯正治療についてご相談ください。
マイクロインプラント
マイクロインプラントを用いた矯正治療はなぜ素晴らしいのか
今までの矯正治療は、術者と患者の双方が一つのゴールに向かって励ましあいながら成果を作り上げていく共同作業でありました。
無論今でもこの根本的なところは変わってないものの、患者側が装置を使用するのを怠れば全て水の泡になるという事実は免れません。
マイクロインプラントを用いる事により、その大きな問題点を解決でき、スピーディに治療が終えられます。マイクロインプラントを固定源とする手法は最先端の治療法のためなかなか分かりづらいと思いますので、詳しくは当クリニックに直接お問い合わせください。
マイクロインプラント法の対象は成人矯正です。小児矯正には通常のストレート・ワイヤー法で対応していきます。
矯正歯科はなぜ必要?
歯並びが悪ければ、かみ合わせも悪いので、全身の健康に大きな影響を与えます。それは肉体的なものばかりでなく、精神的にも大きな負担となります。豊かな顔の表情を大切にする欧米では、健康的で整った美しい歯並びが常識になっています。
一昔前の日本では、八重歯をチャームポイントとする人を多く見かけましたが、最近では歯並びに対する日本人の考え方も、審美から健康の獲得へと変化してきています。
歯並びを治す矯正歯科は、病気を治すのと同じように歯の正常な咀嚼機能を取り戻し、健康な身体と心をつくるための歯科治療なのです。そして治療が済めば、健全な咀嚼器官と共に、健康美あふれる笑顔も手に入れることができます。
矯正治療のQ&A
Q1. 何歳くらいで、相談したらよいのでしょうか。
A.不正咬合に気づいたら、すぐに相談しましょう。治療開始時期は、症状により異なります。
Q2. 大人になってからも矯正できますか。
A.もちろん大人でも矯正はできます。最近は日本でも、大人で矯正する人が増えています。年齢に上限はありませんが、成長期にある子どもは成長・発育を利用しながら治療を進められるので、条件がより有利になります。
Q3. 費用はどれくらいかかりますか。
A.矯正治療は原則として保険がきかず、特殊な治療※を除いて、自費負担になります。症状にもよりますが一般的には総額65~150万くらいになります。支払い方法にもいろいろありますから相談してください。
※ 特殊な治療の例 外科矯正手術を併用する顎変形症の歯列矯正治療等に保険が適用される場合があります。
Q4. 歯はどんな仕組みで動きますか。
A.歯は、歯を支える骨の吸収と造骨という現象で動きます。これが歯の動く基本原理です。
Q5. 歯を抜かなければ、治療ができないのでしょうか。
A.歯とあごの大きさの不調和が著しい場合は、抜歯が必要となりますが、乳歯から永久歯に代わる頃やあごの成長が旺盛な時期に治療を開始すれば、歯を抜かずに治療する可能性も高くなります。
Q6. むし歯や歯周病にかかっていても、矯正できますか。
A.矯正の前に歯の検査をして、むし歯や歯周病がある場合は、先に必要な治療を済ませてから矯正治療をします。
Q7. 治療中に痛みはありますか。
A.装置を初めてつけたり、力を調整したときには、歯が浮くような感覚があります。個人差がありますが、数日でおさまります。
Q8. 食事や歯みがきは、普通と同じでよいのでしょうか。
A.矯正装置によっても多少の違いはありますが、普通の食事であれば問題はありません。
装置をつけているので、歯みがきには、工夫がいります。みがき方の指導をしますから、早めに身につけてください。
Q9. 矯正治療が成功するポイントは、どこにありますか。
A.矯正治療は長い治療期間を必要とします。
患者さんと矯正医が協力体制と信頼関係を保ちながら、途中であきらめないよう頑張ることが必要です。
矯正歯科治療費モデルケース
矯正治療は原則として保険がきかず、特殊な治療※を除いて、自費負担になります。
治療内容 | 上顎前突・下顎前突をストレート・ワイヤー法で矯正治療 |
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治療期間の目安 | 一年半 |
治療費用目安 | 約88万円(税込) |
矯正歯科治療のリスクと注意点
事前の説明
矯正治療に先立ち、治療中に起こり得るリスク、治療効果や治療結果について患者様に説明いたします。リスクや治療中の注意点を確認していただいき、説明に納得された上で治療を受けていただきます。
虫歯、歯周炎・歯肉炎
矯正治療中は矯正装置の周りなど、ブラッシング(歯磨き)しにくい部分ができるため、虫歯や歯周炎のリスクが高くなります。正しいブラッシング指導を受け、丁寧なブラッシングを行い、虫歯および歯肉炎のリスクを抑えましょう。
加えて、歯科医院での専門的なクリーニング・PMTCや、フッ素塗布など、定期的なプロのケアも有効です。
歯根吸収
歯を動かす力が強すぎると、歯の根が短くなるリスクが高くなり、これを歯根吸収と呼びます。歯根部と歯冠部(歯の上)が平行で移動量が同じ「歯体移動」よりも、歯が斜めに傾きながら移動する「傾斜異動」のほうが吸収が起きやすいと言われています。
治療期間の延長
特殊な噛み合わせ・骨の固さ・歯のかたちの場合や、舌で歯を押すなど動きを妨げる癖があった場合は提示された期間よりも治療期間が長くなることがあります。
また、虫歯や歯周炎ができ、一時矯正治療をお休みしたり、患者様の協力不足、定期的な来院ができなかった場合なども期間が延びる原因となります。
後戻り
矯正治療で歯を動かしたにもかかわらず、再び歯が元の位置に戻ってしまうことがあり、これを後戻りといいます。
どのような矯正でも一定期間は治療で動かした歯を適切な位置にとどめておくため、保定装置を装着します。安定するまでの保定期間には個人差があります。治療後も担当医の指示を守りましょう。
治療中の痛み(知覚過敏・歯髄炎)
矯正装置を装着したばかりや、ワイヤーを交換した直後痛みが気になることありますが、数日でおさまる場合が多いです。どうしても気になるときは痛み止めを処方してもらうこともできます。
また、冷たいもの、熱いものでしみる「知覚過敏」になることがありますが、こちらも多くの場合、数日で改善されます。