ノーベル賞 川端康成

ノーベル賞 川端康成

DSC03198.jpgノーベル賞を受賞した川端康成は、
実は美術品の蒐集家としても知られているんだよ。
土偶や埴輪をはじめに、与謝蕪村、ロダン、東山魁夷、さらに古賀春江や草間彌生までも蒐集の対象にしていると言うからまあ、何とも幅が広いというかねー。  

川端文学には多くの美術品が書かれているんだ。
しかもこうした美術作品は、小説の本質的なモティーフとして扱われているんだ。

 この深遠DSC03202.jpgな美意識は川端だけでなく海外でもノーベル文学賞受賞者に共通している傾向なんだ。 

  DSC03189.jpg
 日本人のノーベル文学賞受賞者は大江健三郎がいるけれど、
どうもコッチは理屈っぽすぎちゃってオイラには合わないんだ。  

  反対に川端康成にはもう畏怖の念しかないよ。 
日本語の使い方が、ひのもといちと、言える。
 DSC03203.jpg
特に、代表作の 
雪国」「伊豆の踊子」は透明で清澄、読んでいるオイラのほうが、愕然として崩れそうになる。
 誰にも真似できない域に達しているもん。 
  
 DSC03205.jpg今回の展覧会では、川端コレクションだけでなく、秘蔵映像や、失恋ラブレターなんかも出てきて面白かったョ。  
 恋多き文学青年だったんだね。  
たしかにあの恋愛心理描写は、想像では書けそうにないものなぁ・・・・・ 
 なるほどなるほど・・・・・

 秘蔵映像は、特にヨカッタヨ、 川端康成の日常が映し出されていて、なんかホッコリしちゃった。
 いつも着流しみたいのを着ていたんだね。  
オイラもなで肩だから着流しは似合うって言われているから、欲しくなっちゃたよ(^o^)
 DSC03252.jpg 
ノーベル文学賞のメダルも初めてみたけれど、何だか神々しいねー。  
 右手を翳して(かざして)パワーのお裾分けしてもらってきたよ。 メダルと共に賞状も一緒においてあったんだ。 
 へーこういう感じなのかぁーと、妙に感心しちゃった。

ノーベル文学賞講演で日本人の死生観や美意識を世界に紹介したスピーチには、オイラ完璧に感服したよ。  
忘れてはならDSC03254.jpgないモノがある・・・・・・

川端康成は多忙の中、、72歳でガス自殺した(遺書はなかった)

DSC03210.jpg
死亡当時、死因は自殺と報じられ、それがほぼ規定となっているんだけれどね。

その一方で、遺書がなかったことや、死亡前後の状況から事故死とする見解もあるんだ。

 自殺の理由とされているもので最も一般的なのが
【ノーベル文学賞受賞後に、小説の創作が思うようにならずに止まってしまった】と言う説。
 
オイラにはコレは後付けにしか思えないんだ。
だってありきたりでしょうこれ!

DSC03213.jpg
川端が日本ペンクラブ会長時に信頼を寄せた副会長だった芹沢光治良先生は、追悼記『川端康成の死』で、自殺ではなかったとする説を述べているだよ。
 DSC03204.jpg 
小説家が、遺書を残さずに死ねるものだろうか、

何の署名行為を見せず散っていくなんてオイラには、到底納得できないよ。  
  
今回の血の通ったコレクションを見てさらにソの思いを強くしたオイラでやんした。

「ノーベル賞 川端康成」へのコメント

おやすみなさい。川端康成って、自殺じゃあなかったんですか。
「遺書がない」のは、オイラの言うように、考えてみても変だとも思います。芹沢光治良って、人間の運命の? 
 こんなところで繋がっているんですね。

美術に精通している人は、創造性が豊かになるものだと、理解しました。僕だって、絵画とか決して嫌いではないのです。
これから勉強してみたくなりました。

川端康成を、オイラがそんなに絶賛するのなら 読んでみようか。 とりあえず雪国からか。

SY牧場のゆーこです。コレクターだったなんて知りませんでした。 ノーベル賞の賞金で買ったのかしら。 随分たくさんありそうですね。
おやすみなさい。

川端文学を、何処まで深く 広く理解し読んだと言えるか 全くおこがましい 限りなのだが 素人の オイラですら 彼が 一字一句に 真剣に推敲して、書き上げた文章かは、理解できる。
それこそ 1作品に 全身全霊を込めて書き上げてあることが、読者に 伝わる作品と云える。
だから、川端文学は 読み返す度に 新しい発見がある。

おはよございます。川端康成先生の自称研究者です。オイラブログで、語られるのも幸甚の至りです。ありがとうございました。

ノーベル賞のメダルに 右手をかざして、パワーのおすそ分けをしてもらった、の くだりがオイラっぽくて、笑っちゃいました。
 いいですね!

SYのさゆりです。おはようございます。川端康成の自殺では無い説が驚きでした。そうなんですか。 なんでも、疑問を持って接しないといけませんね。

川端文学は日本文学最高位だと認識しています。私は国文科卒で、院でも川端を研究し、川端を欽慕しています。

世間が桝添知事一色のときに 川端康成の話題、とても心が洗われます。
ありがとうございました。

川端康成面白そうなので行ってみます。東京駅の中のステーションギャラリー。 会社帰りに寄れます。

川端康成は文壇で一番美術に通暁していました。 歯科医ど芸術・文学に精通しているオイラさんと共通点あると、わたしは思いました。これからも応援しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2016年6月15日

         

PAGE TOP