T大哲学科最終回
今期、突如思いたって、赤門を、ドンドンと、叩いてにわか弟子?にしてもらった、T大哲学科のハイデガーの授業も最終回を迎えた。
わずか半年程度では、哲学の導入編にしかならないんだけどね!
それでも視野は開けたよ!
オイラみたいなボンクラ君が最高学府に来て学べることもそうそう無いので、安田講堂と赤門の前で、記念撮影をしといたよ!
三四郎池と言う、多くの研究者達がこのホトリで思考を巡らせたという、
そんなT大研究者のメッカがあるんだけど、当然、オイラも、その、「思考巡りの旅?」をまねて見たんだけどね、 うーん 何も生まれなかった(T_T)・・・・・・
悔しいので、最後だからと思って、こんな風に、T大に反抗してみた・・
チッチャイネ〜(^_-)
ここがオイラ達「文学部哲学科研究棟」 ・・この大学、建物がどれもこれも古めかしいんだ・・・まあ、そこがレトロでオイラには良かったんだけどね・・!
さて哲学科の本題に入ろう! ハイデガーは人間のことを「死への存在」と捉えて居る。そして死を前向きに捉えようとするんだ。
ハイデガーは人間にはたった二つの生き方しかないと主張している。
ひとつは、「非本来生」としての生き方。これは 日常性に埋もれ、自分を喪失し、ダラダラ生きること。このときの自分は、どこにでも居る、誰かのうちに過ぎない・・
もうひとつは、「本来生」としての生き方だ。こちらは、人間が自己の存在の可能性に立ち返ることによってオノレ自身を了解しようとするあり方なんだ!
ここでは自分はほかでもない自分自身なんだ。
そしてハイデガーの言う理想とする生き方ってわけだ!
ちょっと言い回しが、哲学用語が入っちゃうので難しくなっちゃったけど、要は、「その他大勢のひとりか、唯一無二の存在になるかって事」に近いかな・・・・それでは、どうすれば、そんな理想的な生き方が可能になるんだろうね?
そこに関係してくるのが「時間の概念」なんだよ! 時間というのは不思議な概念だよね。だってこれは、所詮、人間が作りだした道具に過ぎないンだもん。
実際、人間の意識とは無関係に時は流れる・・・
それを時間という測れる形で把握しようしたのが人間というわけなんだ。
そんな時間の概念について、ハイデガーはちょっとした視点から捉え直そうとするんだよ。それはね、
「人間が自らの存在に関心を持つ」という視点なんだ。
これって深いでしょう・・
「オイラがオイラの存在に関心を持つ」「あなたがあなた自身の存在に関心を持つ」
という視点だもの・・・
彼は時間には「世界時間」「今時間」「根源時間」の三つの概念があるとしたんだ!
ここで全部は説明しきれないけど、彼が、特筆したのは三つめの
「根源時間」・・・これは人間は「死」という人生の有限性をハッキリ自覚したときにだけ、時間というものに自覚的になり人生がカケガエノナイものであることに気づくって言い切っているんだよ!!
病気や事故から一命を取り留めた人は、その後の人生を死を意識して、大切に生きる。
この「大切に生きる」ってことば、とても、イイ言葉だ。 単純だけど、ここに、真理があると、オイラ授業中に、「ハットなった。」
また余命宣告された人も、同じだ。残され時間が限られて居ることを自覚し、その残さ
れた短い時間を濃密に過ごそうとする。
ハイデガーは オイラに問うたよ。
「お前は死を意識して生きているのか」・・・と!
死を意識しなければ、充実した生の意義なんてない!! ・・・
今回、半年間の東大哲学科研究室F准教授による、ハイデガーのレクチャーで、一番心に刺さったのが、
この「死を前向きに意識せよ」と言う提言だった。
そしてそれだけが「大切に生きる唯一の道」だということ。
今回、ブログ掲載の了承を得るため、F准教授に実名公表をお願いしたところ
「わたしごときが、ハイデガー先生の代弁者なんて、とんでも無い。私もまだまだ、勉強しなくては、なりません。 もう少し、勉強が進んで、自分に納得が行くようになったら名前を出して下さい。」
と言われたんだ。 とても地味な先生なんだけど、この返し言葉には、かなりオイラ、胸を打たれたよ。
今回をキッカケに哲学的思考もオイラの血に入りこんだよ・・続けていこう・・・
「F先生・・・ ありがとうございました」
「お前は死を意識して生きているのか」
「死を前向きに意識せよ」
「T大哲学科最終回」へのコメント
コメントを残す
カテゴリー:院長ブログ 投稿日:2012年9月21日
T大哲学科のハイデガーの授業の総集編。
ハイデガーの哲学 オイラは、師匠の受講ブログのおかげで 時間の概念が理解できたし 死を前向きに意識した生き方によって根源時間を手に入れることが出来る事を教えられた。
オイラに残された 残りの時間を大切に大切に生きていこうという気持ちになったよ。
ハイデガー先生もそうだけれど オイラの師匠の 生き方に 脱帽。師匠は 何時までも青春を生きておられる。
師匠の溌剌とした青年の心意気が 年老いたオイラを刺激し まだまだ 死ねない未熟なやり残したことが 一杯あることに気付かせてくださる ありがたい 師匠。 オイラも もう少し 頑張ってみよう!!